チューニングしたはずなのに、ハイポジションで弾くとなぜかズレてるってことないですか?
弾くポジションによって音が合わないのはオクターブ調整(オクターブチューニング)が原因かも。
という訳で今回はベースのオクターブ調整の方法を図解入りで詳しくご紹介したいと思います。
4弦でも5弦でもエレキギターでも基本は全て同じ。ずれてる人って言われないためにも ぜひマスターしておきましょう。
ベースのオクターブ調整の方法
オクターブ調整って聞くとなんか小難しそうに感じるかもしれないけど、やってみると意外と簡単。
「自分のベースは大丈夫」という人も、この機会に一度確認してみてくださいね。
必要な道具
- チューナー(クロマチックチューナーがベター)
- プラスドライバー
クリップチューナーや音叉、チューナーアプリは今回は使いません。
それでは早速いってみましょう。
まずは12フレットのハーモニクスを鳴らし、音程を合わせていきます。
チューナーのメーターがセンターに来るよう正確にね。
- 4弦=E
- 3弦=A
- 2弦=D
- 1弦=G
このとき「ポーン」という綺麗な音が出たら成功。この音をチューナーで合わせてください。
もしハーモニクスと実音の音程がずれてた場合は、ブリッジの後ろ側にある調整用ネジをドライバーで回して同じになるように調整します。
では実際に動かしてみましょう。
実音がハーモニクスよりが高い場合
すると サドルの位置がベースのエンド側に動きます。
実音がハーモニクスよりが低い場合
するとサドルの位置がネック側に動きます。
ハーモニクスと実音の音程が同じになったら完了です。
ちなみに、今回はハーモニクスと12F実音を合わせましたが、解放弦の実音と12F実音でもオクターブチューニングは出来ます。
ただ、ハーモニクスのほうが鳴りが安定しますし、1オクターブ高い音が出るので聴き取りやすいです。
オクターブチューニングが合わない時は何が原因?
言われた通りやっても、なんか合わないんだけど・・・
確かにオクターブチューニングは慣れが必要な作業だから、最初はなかなかうまくいかなかいかもしれないね。
あと、それ以外に考えられる原因もあげておくから一度照らし合わせてみて。
そもそも1回でピタッと合う事はなかなかない
サドルって、ちょっと動かしただけでもかなりチューニングが変わるんです。
なので、
サドル動かす
↓
チューニングがズレるので再度ハーモニクスを合わせる
↓
するとまた12F実音がズレてる
↓
サドル動かす
↓
チューニングがズレるので再度ハーモニクスを・・・
という行程を何回か繰り返しながら少しずつ正解に近づけていく必要があるんですね。
慣れるまでは、回す方向間違えてどんどん離れてしまったなんて事があるかも。
弦に問題がある
弦が古くて伸びきった状態だと合いにくくなります。
また、弦が新しすぎても調整途中に伸びたりしてなかなか安定しないので、これはこれで狂いやすい、というか合わせづらい。
弦交換したときは、数分間弾き込んでから調整した方がいいです。
ネックが反っている
ネックが反って弦高が高い状態だと、弦を押さえたときに音がシャープしてしまって正確なチューニングが出来ません。
ナット(0フレットの部分)の高さが高すぎても同じ理由で合いづらくなります。
ブリッジの位置がおかしい
楽器によっては元々ブリッジの取り付け位置が正しくないものがあるんです。
パッと見ただけじゃわからないですが、こういう楽器の場合は限界までサドルを動かしても合わなかったりします。
どうしても合わない場合
ネックの調整はくらいならなんとか自力で出来ても、ナット調整とかブリッジ取り付け位置の変更なんてのは素人には無理、完全にお手上げです。
そもそも原因がナットやブリッジにあるという結論にはなかなか行き着かないと思うので、頑張って調整してみたけど どうしても合わないというときは、変にいじくりまわさずに楽器屋さんに持っていきましょう。
ベースのオクターブチューニングのやり方:まとめ
オクターブチューニングは弦を交換するときには必ずチェックしてみてくださいね。
もちろん、ネック調整をしたときや弦高を調整したときも。
「めんどくさ」と思ったアナタ、そうなんです、やり方は簡単なんだけど面倒くさいんです。
でも気持ちよく演奏するために、楽器のオクターブ調整はすごく大切なこと。
ベースも歌と同じでピッチが正確だと上手に聴こえるんですよ。逆に音痴だと下手くそに聴こえます。
ジャイアンなベーシストのレッテルを貼られないためにも、ぜひ頑張ってやってみてくださいね。
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