ベースやギターはシールドによって音が変わるという話は本当なのか?

ベースやギターはシールドで音は変わるのか? ベースのアクセサリー関連

「ベースやギターはシールドで音が変わる」って話、聞いたことないですか?

変わるって一体どのくらい変わるのか、どんな風に変わるのか、よくわからないですよね。

ネットを見ると

「音ヌケが全然違う」
「音に厚みが出る感じ」
「音痩せが」

などといった意見がわんさか出てきます。

まじですか?

実はこれについてはいろいろ思うところがありまして。批判覚悟で意見を述べてみたいと思います。

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ベースやギターはシールドによって音が変わるのか?

凡人耳のボクの感想です。

結論から言うと ほぼ変わりません。いや、全然変わらないと言っては語弊があるんだけど、んーなんて言うか、その違いが微妙すぎるんですよね。

って、これ言っちゃうと「いやいや全然違うだろ!」「お前の耳は節穴か!」って非難轟々浴びそうな気が。。

まあ節穴と言われたらそうかもしれないですが、ボク自身 今まで何本ものシールドを購入し、何十年もベースを弾き続けてきた結果の正直な感想です。

こういうのって一種のフラシーボ効果(思い込みによる錯覚)みたいなものがあって、高級なものだと無条件に、

「うん、やっぱり良い物は違うな」

と脳が思いたがるんですね。

たとえば「年代物の高価なワインです」って出されたら本当に「コクと深みを」感じたり、医者から「これは凄く効く中国の漢方薬です」って渡されて飲んだら、実はそれが小麦粉でも実際に病が治っちゃたりするというアレです。

「芯線に高純度の銅を使用」とか「スパイラルシールディングを採用」なんて言われたら「おー、やっぱ鳴りが違うわ」ってなるのも解らなくもない。

じゃあ高いシールドと安いシールドの違いは何?

シールドはプラグとケーブルをハンダ付けしただけもの。構造は至って単純だし機能的にはどれも変わりないです。

テレビのアンテナケーブルだって つなげば映るし、扇風機だってコード差せば動く。モノによって映像がきれいとか汚いとか、安い延長コード使ったら扇風機の羽の動きが遅くなるとかってないですよね。

シールドも同じで、これを使ったから良いとか悪いとかないです。直流抵抗を減らしたところで音質がよくなることもないです。

ちょっと真面目な話になりますが、そもそもシールドの抵抗は線形素子なので、増えようが減ろうが音痩せしたり歪んだりしません。

むしろ楽器のボリュームを1%絞ることの方がシールドが持つ抵抗値の何十倍も影響があるわけで、そうなるとボリュームなんて触れなくなっちゃう。

ではなぜこんなに値段に違いがあるのか?簡単に言うと信頼性の違いです。

楽器用のシールドって、頻繁に抜き差ししたり、巻いたり伸ばしたり、踏まれたり足引っ掛けたり。だから耐久性とかはすごく大事。

安くても品質のいいのはあるけど信頼という点では弱い。その点、有名ブランドのもは多くの現場で使われてきたという実績があります。

つまり、現場での断線や接触不良などのリスクを極力減らすために、安心や信頼をお金で買うんです。

繰り返しになりますが、シールドってものすごくシンプルな物なので、値段を高くしようにも限界があります。また高くしたからと言って音質を向上させられるものでもないです。
メーカーもそんなことは百も承知のはずなんですが、だからこそ何かしらの付加価値をつけて売りたいわけです。

そのためには「断線に強い」とか「見た目が豪華」とかよりも「音が違う」「〇〇専用」っていう方が音楽やってる人には響くんですね。

オーディオマニアが必ずハマる沼

話が少しそれますが、オーディオに凝って 音を追求していくとなぜかケーブルに行き着くんですよね。

っていうか、あとはここしかないって思い込んじゃう。

で、質のいい物、高級な物、有名な物、評価の良い物、という風にどんどんハマっていく。

芯線やプラグの材質、覆ってる皮膜、しまいには色で音が変わる、電磁波が邪魔してる、方角が悪い、壷買おうか、もうどんどんおかしな事になってくる。

ボクも元々オーディオマニアの端くれだったんでそれなりにケーブルに凝ったこともありますし、1本何百万円もするような世界があるのも知ってます。

でも一周まわって「変わらんな」と。

もちろん、何百万円のものなんて試した事ないし、試した事もないのに「違いは無い」とは断言できません。

ひょっとしたら分かる人には分るかのかもしれません。

つーか、それで同じだったら怒りますよね? もう何が何でも全然違うって納得しないとやってらんないですよね。

深入りすると恐ろしい世界が待ってます。値段見て白目むいてください。
 

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ベースで試したけど やっぱり変わらない

実際に とっかえひっかえシールドを交換してみて どのくらい音が変わるのか試した事もあります。

これでも一応、ベルデン・カナレ・モンスターケーブル・etc.、有名どころはいろいろ使ってみたんですよ。変わってほしいという期待を持ちながら。

で、シールドを差し替える時ってベースやアンプのボリュームを一旦絞るじゃないですか。で、差し替えたらまたボリュームを上げる。

時間にすればわずかなんですが、そのほんの数秒前の記憶を正確によみがえらせないと正しい比較ができないんですよね。しかも毎回完全に同じ強さで弾き、アンプのボリュームを全く同じ位置にしないと印象に差が出る。

なので、一旦全て別トラックに録音してからの再生しながら切り替え。これならタイムロスを極力減らすことができるため、より比較しやすくなります。
(厳密に言えばこれをやってる段階で原音とは違っちゃうんですけどね)

で、その結果 冒頭で書いた「ほぼ変わりません」ということになるんですが、もうね、密閉式ヘッドフォンで外音を遮断し、精神を集中して聴いてやっと「そう言われればちょっと違うかも?いや、どうかな?」というレベル。

普通にアンプのスピーカーで鳴らしてみたら全く変わんない。順番変えてブラインドテストしたらメーカーを言い当てる事なんてまずできないと思います。

ましてやリハスタやライブハウスなんかだと環境による影響受けまくりだし、エフェクターなんてかました日にゃあシールド変えたところで「あ、音質が変わった」って気付く人がどれだけいるか。多分いないんじゃないかな。

ピッキングだって毎回全く同じ強さってわけじゃないし、むしろ爪の長さが1ミリ違う方が数倍音なんて変わります。

長さが変わると音も変わる?

「長さが長くなると抵抗が増えて音痩せしたり歪んだりするんじゃないの?」って思うかもしれないですが、数百メートルならともかく、数メートル長くなったくらいで変わりません。

それ言いだしたらボリュームを絞る事も出来なくなっちゃう。ボリューム絞るってのは抵抗を増やす事だから。

フルテンがいいっていうのはそう言う意味もあるんですが、でも少し目盛り下げたくらいじゃ音質の違いなんて気にならないはず。ましてやケーブルの長さが数メートル増えた事による抵抗の増加なんて無いに等しい。

延長コードを長いものに変えても アンプの出音が変わらないのと同じです。

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でも違いがわかる人はいるかもしれない

「ほとんど音は変わらない」とは言いつつ、全く変わらないわけではないとも思ってるんです。

だって違うもの使ったら違う結果になっても不思議じゃないですからね。

ベースに差し込んだ段階で「楽器のパーツ」になるわけだから、そりゃ質量や重さが影響しないとも限らない。

ただ通常の使い方で 実際にどこまで音の違いを実感出来るのか、違いがあったとして それは値段に見合ったものなのか、という事です。

もちろん「料理を食べたら使ってる醤油のメーカーがわかる」とか「ワインの産地や年代がわかる」っていうソムリエ的な人もいるので、「音を聴いただけでシールドのメーカーがわかる」って人がいるのかも知れません。

でもテレビの芸能人格付けチェックなんかを観てると、すごいウンチク語ったあとに盛大に外してる人も結構いるので、そんなもんかなと。

「いや、ハッキリ違いがわかるぞ!」って方がいたらゴメンナサイ。あなたはGACKTレベルの素晴らしい耳の持ち主です。

Youtubeにちょうどいい比較動画がありました。ギターですけど目を閉じて一度聴き比べてみてください。

ギターシールド 8本 比較テスト – 8 types Guitar cable comparison test –
梶原順によるシールド・ケーブル13本試奏比較音源を限定特別公開!

なかなかこれだけの数のシールドを聴き比べることって出来ないんで、違いが分かった人は購入の際の検討材料にしてみてはどうでしょう。

凡人耳のボクでもかろうじて違いを感じたシールド

ここまで「どれも大して変わらん」と言っておきながらナンなんですが、ボクが試したシールドの中で、一つだけ他と違うと感じたものがあります。

GEORGE L’S(ジョージエルス)っていう、プラグとケーブルをハンダ付けしてない ちょっと特殊な構造のシールド。

そのせいかどうかわかりませんが、わずかに音が太い、いや太いというよりか大きい。あくまで「そんな気がする」と言うレベルですが。

じゃあそれ使えばいいじゃんって話なんだけど、あくまで「超精神集中状態」で聴き比べてのこと。無意識だと「あれ、いつもと違うな」とはならない。音の大きさなんてボリュームのつまみ次第で何とでもなるわけだし。

それにこのケーブル、めっちゃ細くて固いんで結構扱いつらいんですよね。見た目かなり貧弱なので知らない人が見たら「なんかチャッチイの使ってるな おい」ってなりそうなのもちょっと。

元々はパッチケーブルで有名なメーカなので 邪魔にならないよう あえて細くしてるのかも。知らんけど。
(少し太いタイプもあるみたいです)

ちなみに、このGEORGE L’S(ジョージエルス)は3色あって、ちまたでは色によって音が違うと言う噂がありますが、メーカーいわく「中身は全く同じ物なので色による違いはない」との事。

シールドに求めるもの

繰り返しになりますが、シールドに求めるのは信頼性。正直1000円以下のものでも全然使えるんだけど、出来れば名前の通ったものを使う方が安心。

接触不良おこしてガリガリいうとか、断線で急に音が出なくなるとか嫌ですからね。

2,000~5,000円くらいもだせば十分良いのが見つかります。

あと使い心地も重要。有名なメーカーの物でも、固くて扱いにくかったり巻き癖がつきやすかったり、ゴムのニオイがめっちゃキツいのもあるので。

ベースはシールドによって音に違いがあるのか:まとめ

個人的な意見を長々とすみません。

あれこれ書きましたが、こういった趣味の世界においてコダワリは大事。高くても安くても自分がいいと思った物が一番ですし、気に入ったものであれば それにお金を費やす価値は十分にあります。納得して使う方が気分がいいですしね。

ただ、くれぐれも沼に足を突っ込みすぎないようにご用心です。

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