ここ最近の自粛ムードせいか、「あー何か趣味が欲しいなー。楽器でも始めたいなー」という方が増えてるようですね。
比較的お手軽に始められる趣味として、楽器はおすすめです。
ただ一口に楽器と言っても種類は色々。何を選べばいいのか迷いますよね。
・一人で楽しみたい
・バンドがやりたい
・簡単なのがいい
・あまりお金をかけたくない
など、人によって選ぶ基準はまちまち。
あと、楽器自体のサイズ、音の大きさ、電気を使うかどうか、なんかも楽器選びの条件の一つになります。
今回は、それぞれのタイプに合わせたおすすめの楽器をご紹介をしていきたいと思います。
どういう楽器が自分に向いてるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
趣味で何か楽器を始めたいんだけど、どんな種類があるの?
「何か楽器を」って言っても何でもいいわけじゃないと思うんですよね。
それぞれ環境も違えば好みも違いますし、向き不向きなんかもあります。
そもそも楽器ってどんな種類があるのか、ジャンルごとにざっと分けてみましたのでご覧ください。
弦楽器

弦楽器と言えばギターやベース、ウクレレなんかが思い浮かぶんじゃないでしょうか。
ちょっと変わったところではマンドリンやバンジョ、ハープなんてのもあります。
あとクラシック系ならバイオリン・チェロ・コントラバス。和楽器系なら三味線や琴、琵琶。
まあ今から趣味で琵琶やろうって人は少ないと思うけど、その気になれば出来ます。
とにかく弦楽器は種類がメチャクチャ多いので選択肢は豊富です。
鍵盤楽器

代表的な鍵盤楽器はピアノ、オルガン、エレクトーン、キーボードなど。
あと、アコーデオンなんかも鍵盤楽器。
ちなみにキーボードというのは電子式鍵盤楽器の総称で、一般的ににはエレピ(エレクトリックピアノ)やシンセサイザーのことを言います。
管楽器

管楽器といえばサックス、トランペット、トロンボーン、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットなど。
和楽器なら尺八、横笛、笙(しょう)なんかもそう。
誰もが経験のあるリコーダーやハーモニカなんかも管楽器の仲間。学校で習いましたよね。
打楽器

ドラムやパーカッションなど、叩いて音を出すやつ。
パーカッションは打楽器全般、みたいな感じ。一応ドラムとは別のパートとされてるんですが、基本的には似てます。
使用する楽器は、コンガ・ティンバル・カウベル・マラカス・トライアングル、カホン(叩くと音が出る四角い木の箱みたいな椅子みたいな)・・・後述しますが、幅が広すぎて説明に困ります。
楽器を始めるなら何がおすすめ?
楽器にはそれぞれ特徴があるので、どういう楽しみ方をしたいかによって選ぶ基準が違ってきます。
- 楽器を一人で楽しみたい
- バンドなどグループでの演奏を楽しみたい
- できるだけ簡単な楽器のほうがいい
- あまりお金をかけたくない
- 家で大きな音が出せない
- どうせやるならきちんと習いたい
- 人とは違う楽器をやりたい
などなど。
順番に見ていきましょう。
楽器を一人で楽しみたい人
一人で楽しむならメロディー楽器がおすすめ。
弦楽器ならギター、ウクレレ、バイオリン。鍵盤楽器ならキーボード。管楽器ならサックスかフルートってとこでしょうか。
家で一人で気軽に楽しめるって点では、やっぱりギター、ウクレレあたりが現実的だと思います。
もちろん、一人でベース弾いたりドラム叩いたりするのも楽しいって人も結構いますけどね。
ちなみにボクも一人でも全然楽しめる派です♪(もちろんバンドも楽しい)
ただやっぱりメロディ楽器ってある意味ボーカルみたいなもんですから、歌を唄うような感覚で演奏できるというのは魅力ですね。
バンドなどグループでの演奏を楽しみたい人
将来的にはバンドを組んで、他の人と一緒に楽しみたいって考える人も多いと思います。
それが楽器演奏の醍醐味でもあるわけですしね。
ジャンルにもよるんですが、ロック・ジャズ・ポップスといった音楽であれば、ギター・ベース・キーボード(シンセサイザー)・ドラム、のいずれかを選んでおけば間違いないです。
これらの楽器なら少人数でもバンドを組みやすいし、少しずつ仲間を増やしていくことも出来ます。
実はバンドメンバー募集して一番集まりにくいのってキーボードなんです。意外でしょ?
子供の頃からピアノやってたりエレクトーン習ってた人って多そうに思うんですが、募集しても滅多に応募がないんですよね。なのでキーボードはモテます。
その次に集まりにくいのがドラム。あとはギター・ベースの順。
ドラムは絶対数が少ないので見つけにくいのはわかるんですけどね。ギターはベース人口よりも多いはずなのに、実際にはギターの方が加入希望者は少ないんです。
思うにギターやってる人って、大半は弾き語りやソロの演奏で楽しんでるんじゃないかと。
ピアノに関しては子供の頃に始める人が多い反面、大人になってから始める人は少ない。しかもクラシック系が多いため、やっぱり一人で弾いて楽しむ方が多いような気がします。
ドラムやベースの人はバンド志向で、管楽器の人はブラスバンドなどの大人数でのアンサンブルを好む傾向にありますね。
ちなみに、サックス、トランペット、トロンボーン、キーボード、パーカッションなんかは絶対数が少なく貴重なので、バンドのメンバー募集では引く手あまたです。
できるだけ簡単な楽器のほうがいいって人
極論ですが、楽器なんて追求すればどれも難しいわけで、シンプルな楽器ほど奥が深いとも言えます。
知り合いのパーカッショニストも「トライアングルは難しい」って言ってました。小学校で使うようなものなのにね。
なのでここでは「取っ付きやすい」「始めるまでのハードルが低い」という視点でのお話になります。
たとえば、バイオリンやトランペットは、まずちゃんとした音を出せるようになるまでが大変。
コントラバス(ウッドベース)は、身長や手の大きさによっては難しいかもしれません。
シタールやバラライカみたいな特殊な楽器は教本が少ないし、マラカスやタンバリンは奥は深いかもしれないけどすぐ飽きそう。
そう考えるとギターやベース(エレキ)、キーボードは比較的簡単に始めやすい楽器だと言えます。
・キーボード(シンセサイザー)
とりあえず鍵盤押せば音は鳴るわけだし、なにより視覚的に音の並びを理解しやすい。
教則本やサンプル音源も豊富で、いざとなれば教えてくれる人も多そう。
生ピアノに比べると場所も取らないし値段も安い。
ヘッドフォンを使えば夜でも練習出来るのもメリット。
・ギター
キーボード同様、メジャーな楽器なので、解らない事があっても調べれば大抵のことは解決できる。
ただ、フォークギターは弦が固いので結構指が痛くなります。そして多くの人がFというコードを押さえられずに挫折します。
エレキギターやクラシックギターは弦が柔らかいので、その点は多少マシ。
・エレキベース
ベースもギターに次いで始めやすい楽器。メロディー楽器じゃないのでリズムや副旋律を楽しめるかどうかがポイント。
スラップなんかにハマると結構楽しいんですけどね。
ベースは弦が太いので押さえるのが大変というイメージがありますが、そんな事は無いです。むしろフォークギターの方が 弦が細い分 指に食い込んで痛い。
ちなみに同じベースでもウッドベース(コントラバス)は全く別物です。
・ウクレレ
とにかくお手軽。
普通 楽器って、弾き始めるまでの準備や弾き終わってからの片付けが意外と大変だったりします。
ケースから出して、アンプとシールドでつないで、場合によってはエフェクターなんかもつなぎ、で終わったら後片付け。
面倒ですねー。ちょっとした事なんですが そのちょっとした一手間が練習しようという気持ちを遠ざけるんです。
その点、ウクレレはテーブルやソファの上に置いといても邪魔にならないしコンパクトなので持ち運びも便利。どこででも弾ける。
ネックが短いから指も届きやすい。ギターに比べると音が小さめなので迷惑がかかりにくい。教則本が多い。楽器自体の値段が比較的安い、などなど。
個人の趣味としてはメチャメチャいいと思うんですが、正直 あまりバンド向けではないかな。
あまり楽器にお金をかけたくない人
できるだけ安く上げたいならハーモニカやリコーダー。
ひょっとして家の中を探せば子供の頃のやつが見つかるかも。
「いや、そういうのじゃなくて・・・」
ですよね。どうせなら やった事無い楽器に挑戦したいですよね。
そういう方にはギターかベース、キーボード、ウクレレなんかがおすすめ。何と言っても種類が豊富で値段もお手頃。
ギターやベースのエントリークラスなら1万円前後で買えます。正直、楽器としてのクオリティは高いとは言えないけど、ちょっと試してみたいって場合には全然OK。
ウクレレも弦楽器としては安い部類で、1万円くらいで購入可能。
そうそう、最近はキーボードも1万円くらいからあるんです。電子楽器の世界は日進月歩。なので安いやつでも数年前の高級機クラスに匹敵するものあるので全然バカにできません。
ただ、エレキギター、エレキベース、キーボードといった電気を使う楽器の場合、音を出すためのアンプ もしくはヘッドフォンアンプ、ヘッドフォンなどが必要になってくるので、それらも含めて予算を考えておかないといけません。
家で大きな音が出せない人
マンションやアパート住まいだと、大きな音を出すのは気を遣いますよね。夜なんかは特に。
となるとアコースティック楽器はチョット不利。
フォークギターは金属弦なので特に音がデカい。クラシックギター(ガットギター)はナイロン弦なので多少はマシ。
バイオリンも想像以上に音がデカいんでまず無理。
その点、ウクレレなんかは音も小さいし、音色も柔らかいのであまり耳障りな感じはしません。
エレキギターやエレキベースも音がデカいってイメージがあるかも知れないですが、アンプで音を出さなければ生音はそれほど大きくないです。
ボクも自宅ではもっぱらヘッドフォンを使用してます。
管楽器は大体どれも音がデカイので、基本的には家では吹けないと思って間違いないです。よくみんな河原やカラオケボックスで練習してます。
一番無理があるのがドラム。音、振動、スペースなど、普通のドラムセットを叩ける環境の家って、あまり無いと思います。
サイレントドラムとかもありますが、あれもパッドを叩くときの音やペダルを踏んだときの振動はかなりのもの。
ドラムをやってる人って、大抵は家でベッドの上に雑誌を並べたり、座布団叩いたりして練習してます。ただスティックの跳ね返り方とかペダルの練習なんかが出来ないんで、たまにスタジオで本物のドラムを叩く、という感じ。そう、ドラムって、ステージでは派手ですが自宅練習は意外と地味なんです。
あと、見た目は違いますがフィンガードラムって手もあります。
簡単に言えば指で叩くドラム、つまり「手動リズムマシン」ですが、極めればここまでで出来ます。
↓途中で出てくるドラムソロ、スゴすぎです(汗
どうせやるならきちんと習いたいって人
自己流じゃなくて、きちんと誰かに教わりたいって人もいると思います。
確かにそれが上達の早道。
ミュージックスクールを併設してる楽器屋さんも多いですし、探せば個人で教えてくれるような小さな教室も見つかると思います。
その際、通える場所にあるかどうかが大きなポイント。できればマイナーな楽器よりメジャーな楽器のほうが見つかる可能性は高くなります。
ピアノ、オルガン、エレクトーン、ギター、ベース、ドラム、サックス、フルート、バイオリンあたりだと比較的多め。
人とは違う楽器をやりたいって人
ギターやベースなんてありきたり。もっと他人とは違う楽器がやりたいって人もいるかもしれないですね。
まあ変わった楽器はいろいろあるけど、あまり特殊すぎると演奏方法を学ぶ事自体が大変。
となると比較的やってる人が少なくて、しかも手軽に始められる楽器、一押しはパーカッションです。
パーカーションってコンガなんかを叩いてるイメージがあるかも知れないですが、ルーツは民族楽器なんで基本的に何叩いてもいいんです。
例えばテーブルとか木箱とかポテチの筒とか、ホントに何でも。大切なのはリズムなんで。
一般的にはコンガ、ボンゴ、ジャンベ、ティンバレス、ティンパニ、ウインドチャイム、タンバリン、カウベル、マラカス、シェイカー、トライアングル、他、何でもござれ。
まずはコンガあたりから始めて、少しずつ他の楽器を増やしていくという楽しみもあります。
いつでも出来る、どこでも出来る。何でも楽器になる。ある意味最強とも言えます。
それに、パーカッションやってるって言うと、すぐにバンドに誘われます。あぶれることはまずありません。
ただ、パーカッションは集めだすとキリがないんで、気がつけば部屋中楽器だらけって人、結構多いですw
収集癖のある方は要注意。
楽器をはじめるなら何がいいか:まとめ
ここまで「こういう人にはこんな楽器がいいよ」的な感じの紹介をしてきましたが、どうしても迷う場合は最初の自分の直感を信じてみるのもいいと思います。
きっと「何か楽器を始めたいなー」と思ったとき、頭に浮かんだやつがあったんじゃないでしょうか。
「音が好き」とか「見た目がかっこいい」など、理由は何でもOK。
自分がその楽器を演奏している姿を想像してみて、「やってみたいなー」と感じるのであれば、それが一番のおすすめ。
環境の面などいろいろ難しい点もあるかも知れないですけど、本当にやってみたいのであれば 何なりと方法を見つけてクリアしていけるはず。
あまり自分でハードル上げすぎず、まずは気楽に始めてみましょう!
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