ショートスケールやミディアムスケールのベースは、一般的なロングスケールに比べて圧倒的に数が少ないのが難点。
真剣に探すなら、絶版となった中古品の中から選んでみるのも一つの方法です。
今回は、中古でしか手に入らないショートスケール・ミディアムスケールのベースをご紹介します。
中古で探す絶版ショートスケールとミディアムスケールベース
ヤマハ / YAMAHA RBX4A2M
当時の定価72,000円(税抜)
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_basses/rbx4a2m/index.html
ヤマハが2008年に限定生産したベース。
元々あったRBX4A2っていうロングスケールのベースをミディアムスケールにしたものです。
特徴ですが、まず何と言っても軽い。3.1Kgしかありません。
さぞかし音も軽いのではと思いきや、しっかりとしたジャズベ的なイイ音がします。何でもA.I.R.とかいう独自のテクノロジーによって軽くても重い音を出すことが出来るとか何とか。
ブリッジは各弦独立型で弦を裏通し出来る仕様なので、ミディアムスケールでありながらうまくテンションを稼ぐことができます。
ちょっと一言言いたいのはコントロールのつまみの部分。
手前2つのボリュームコントロールをひねると内蔵されたLEDランプが点灯する仕組みで、フロントVoが緑色、リアVoが青色に光ります。
暗いステージでの視認性を良くするためなのか、単に目立ちたいだけなのかはわかりませんが、これによって一気にオモチャっぽくなってる気が・・・
こういったギミックが好きな人にはイイんでしょうけど、個人的には「余計なことしてくれたな」といった感じ。
そんなことよりもポジションマーク入れといてくれよと。
全体的にはヤマハらしい綺麗な仕上げで、しっかりとしたベースなんですけどね。
ヤマハ / YAMAHA MB-lll
当時の定価55,000円(税抜)
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c826437677
MBシリーズは当時から人気があり、弾きやすいと評判でした。
個人的にはこのヘッドのデザインがイマイチ好きになれなかったんですが、実際にはかなり売れてたみたいです。
仕様としては特に目立った部分はないんですが、その奇をてらわない普通っぽさがいいのかも知れません。
バリエーションとしては、大きく分けると下記の3タイプ。
最上位機種のMB-l
中堅機種のMB-ll
廉価版のMB-lll
ヤマハ / YAMAHA MB-40
当時の定価38,000円(税抜)
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c834603257
前章で紹介したMB-l〜lll シリーズの後継モデル。
新たにMB40~75シリーズが加わり、ヘッドのデザインも一新されました♪
それぞれハンバッカータイプ・JJタイプ・PJタイプがラインナップされてたりと、MBシリーズ全部合わすと結局全部で10種類くらいはあったような。(うろ覚え)
値段も4~12万円くらいとかなり差があるし、しかもいちいちカスタムだのスペシャルだのデラックスだの、統一感のない名前がつけられててヒジョーにややこし。
機会があればMBシリーズだけでまとめて記事にしてみようかな。
ちなみにこの画像のMB-40はMBシリーズの中では最廉価モデル。とは言え。これだけしっかりとした作りなら十分です。
ヤマハ / YAMAHA RBX MS200
当時の定価40,000円(税抜)
出典:https://www.digimart.net/cat3/shop3740/DS06264443/
RBXシリーズをショートスケールにしたのがRBX MS200。ほんとそっくりで、まず見分けはつかないと思います。
わりかしシュッとしたデザインなんで、ジャンルを問わず使いやすそうです。
発売時期によってヘッドの形状とかも違ってて、あまり尖ってないやつとかもありました。
ヤマハ / YAMAHA BB-2000 S
当時の定価150,000円(税抜)
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k306972119
別の記事でもチラッと書いたんですが、ボクは以前BB-2000、BB–Vll、BB-Vl Sを所有してた時期があったんですね。
BB-2000はそれなりに気に入ってたんですが、知り合いのBB-2000Sを弾かせてもらったところ あまりの音の良さにのけぞりそうになったことがあります。
ピックアップはPBタイプのものがフロントに1つ付いてるだけなんですが、当時では珍しいイコライザー内蔵のアクティブタイプで、しかもその効きが超強力。
あれから随分経つので、今聴くとまた違った印象を受けるかもしれないですけど、いやーあの時の2000 Sのサウンドには本当に痺れました。
BBのショートスケールを探してるなら、この2000Sはおすすめです。
ちなみに、この末尾についてる「S」ってのはショートスケールって意味なんですが、実際にはミディアムスケール。当時はロングより短いのは全部ショートスケール扱いでした。
ヤマハ / YAMAHA BB-Vll S
当時の定価80,000円(税抜)
BB-2000の廉価版がBB-Vllで、それをさらにミディアムスケール化したモデルがこのBB-Vll S。
それにしてもこのBB-Vll S、めちゃくちゃ影の薄いモデルです。1985年くらいに発売されてたみたいなんですけど、楽器屋で見たことないです。
今探してもほとんど情報が出てこないところをみると、全然売れなかったか、かなり短命で終わった可能性があります。もし見つけたらある意味貴重かも。
ヤマハ / YAMAHA BB-Vl S
当時の定価60,000円(税抜)
出典:https://www.ebay.com/itm/YAMAHA-BB-VI-S-No-022118-Short-scale-rare-useful-EMS-F-S-/302808139002
BB-1200の廉価版がBB-Vlで、それをさらにミディアムスケール化したモデルがこのBB-Vl S。
1ピックアップということもあってプレベ的なサウンド。つまりBB-Vllをフロントピックアップだけにしたときと全く同じ音です。
BB-2000 Sみたいにイコライザーがついてるわけでもないので、音作りは単調。
先ほども書いたように、昔このBB-Vl Sを所有してたことがあったんですが、スケールが短いことによる音の頼りなさのようなものは全く感じられませんでした。
おまけ(ヤマハ以外)
フリーベース ジュニアベース /
当時の定価44,700円(税抜)
レッチリのベーシスト、フリーがプロディースしたベース。その名もフリーベース。そのまんまですね。
「クオリティの高い楽器を低価格で」がコンセプトだそうです。
当初の価格は44,700円で、徐々に値上げされたような記憶が・・・
カラーリングはいかにも子供向けっぽいですが、これをあえて大人が使うというのもアリかと。
ちなみに同じデザインで34インチのロングスケールバージョンも同時に発売されてました。
まとめ
結果的にほぼヤマハばっかりになってしまいました。
アリアとかにも販売終了になったショートスケールのベースはあるんですが、ただ在庫分として今のところまだ新品で手に入るので今回は除外しました。
個人的には一番最初の「RBX4A2M」とかいいなあと思います。
(例のノブのイルミは点灯しないように改造しますけどね。)
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