ベースボーカルの男性アーティストたち【海外洋楽編】

海外の男性ベースボーカル ベーシスト

ベースと歌の二刀流。それがベースボーカル。

ボクもこっそりやってみたことがあるんですが、ベースのリズムに引っ張られて歌えたもんじゃない。

歌が上手くてベースも上手いってだけでも羨ましいのに、それを同時にやってのけるなんて。歌えるベーシスト、憧れます。

というわけで、先日の「女性ベースボーカル」に引き続き、今回は「男性ベースボーカル海外編」をご紹介したいと思います。

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ベースボーカルの男性アーティストたち【洋楽編】

リチャード・ボナ(Richard Bona)

Richard Bona – Jarasum Jazz Festival 2015
1967年10月28日生まれ
西アフリカ/カメルーン出身

ベースのテクニックがあまりにも凄すぎて、口あんぐり&目が点になってしまいますが、何気に歌も凄いんです。

温かみのある声に優しい歌い方、いやー心にグッと来るものがあります。

渡辺貞夫さんのツアーベーシストを務めるなど、日本でも活躍してました。

ちなみにボナさんはウナギが好きで、日本に来たら必ず食べるんだそうです。

Bobby McFerrin & Richard Bona
これはボビー・マクファーリンと共演した時の映像。二人とも一体どういう喉の構造をしているんでしょう。とても同じ人間とは思えません。
ボナの語りかけるようなベースにも注目です。

ネイザン・イースト(Nathan East)

Nathan East ネーザンイースト & JINO日野賢二 KENJI HINO
1955年12月8日生まれ
アメリカ/ペンシルベニア州フィラデルフィア出身

この動画は同じベーシストである日野賢二さんと共演してる時の映像。
いやー、両者のハイレベルな演奏に思わず見入ってしまいますね。

ネイザン・イーストという名前をフォープレイでの活動で知った方も多いかもしれないですが、本来は数々の有名アーティストとのセッションをこなすバリバリのスタジオミュージシャンです。

テクニックはピカイチ。しかもベースに合わせたスキャットが何気にすごい。あんたはジョージ・ベンソンかと言いたくなるくらい。

大の日本好きで「寧山 東ねいざん いーすと」という名刺を持ってるそうです。

Fourplay – Live in Tokyo *THE SMOOTHJAZZ LOFT*
フォープレイ(FourPlay)で来日した時の映像です。
 
精鋭4人による息を呑むような演奏は圧巻。フュージョン系ベーシストとしてのネイザン・イーストの真骨頂でもあります。

ポール・マッカートニー(Paul McCartney)

The Beatles – We Can Work it Out
1942年6月18日生まれ
イングランド/マージーサイド州リヴァプール出身

ベースボーカルと言えばこの人でしょう。

若い世代の方でもザ・ビートルズ (The Beatles)やポール・マッカートニーという名前を聴いたことがない人はいないと思います。

ベースが歌うなんて考えられなかった時代に、あえてベースを弾きながら歌うという勇気。
彼がいたからこそ「ああ、そういうのもアリなんだ」という、ある意味世間が思うベースに対する認識を変えてしまった存在です。

また、バイオリンベースやリッケンバッカーという、どちらかと言えばマイナーなベースを有名にしたのもポールの功績。

もしビートルズが有名になってなかったら、ベースはここまで市民権を得てなかったかもしれません。いやマジで。

Paul McCartney – Birthday/Get Back/I Saw Her Standing There (Tribute to The Beatles, 2014)
これは2014年に開催されたビートルズトリビュートライブの映像。
このときポールは72歳。めちゃくちゃ若くないですか?
 
こんな伝説的な人がいまだに現役で活動されてるということ自体が驚きでしかありません。

ラリー・グラハム(Larry Graham)

Larry Graham slap bass on Sly & The Family Stone medley
1946年8月14日生まれ
アメリカ合衆国テキサス州生まれ

スラップ奏法の産みの親と言われているラリー。

ルイス・ジョンソンのそれとは少し違う、重みのあるスラップです。

うねるようなビートにパワフルな歌声。これぞまさにファンク。

当時、この真っ白なムーンのジャズベースに憧れた方も多いんないでしょうか。

Larry Graham & Graham Central Station – Pow
これはグラハムセントラルステーション(Graham Central Station)時代の映像。
あの有名なスラップフレーズが飛び出しております。
 
今と違い、当時のラリーは見た目もファンキーですね。

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スティング(Sting)

The Police – Every Breath You Take (Live)
1951年10月2日生まれ
イングランド/ノーサンバーランド州ウォールズエンド出身

このスティングも世にベースボーカルを広めた立役者の一人。

どちらかと言えばボーカリストとしての印象が強いかもしれませんが、実はベーシストとしても一流です。

一流のベーシストでありながら一流のシンガーソングライター。しかもイケメン。まさに選ばれし人って感じですね。

ポリスが活動休止になって、その後1988年に発表された「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」が世界中で大ヒットしました。

Sting Englishman in New York Live Le Bataclan Paris 2016
これは2016年の映像ですが、相変わらずかっこいい。いい年齢の重ね方をされてますね。

グレン・ヒューズ(Glenn Hughes)

Glenn Hughes Performs Classic Deep Purple Live – Pescara 31 July 2018
1951年8月21日生まれ
イングランド スタッフォードシャー キャノック出身

ディープパープル解散後から現在に至るまで、衰えることなく勢力的に活動されています。

もうそろそろいい年齢のはずなんですが、金髪ソバージュヘアーで高音シャウトをかます姿は今でも健在。

Glenn Hughes – Mistreated Live Sydney 2017
ディープパープル時代の歌ってる映像が見つからなかったので、もう1発、リッケンバッカー弾きながらのシャウト映像いっときます。

ゲディ・リー(Geddy Lee)

Rush – Tom Sawyer – Geddy Lee voice change
1953年7月29日生まれ
カナダ出身

ラッシュ(Rush)のベース兼ボーカリスト。

ジャズベース から繰り出される、ゲリゲリした独特なサウンド。

この音とフレーズを聞けば、ゲリー ゲディ・リーだなとすぐに分かるくらい特徴的。

Rush – The Spirit Of Radio (From "Snakes and Arrows")
この人、ベースの弾き方にすごい特徴があります。ひょっとしてこれがゲリゲリサウンドの秘訣でしょうか?
 
余談ですが、フェンダーからゲディ・リーモデルのジャズベースが出てるんですよ。欲しいなあ。

マーク・キング(Mark King)

Level 42 – Heaven In My Hands (The Prince's Trust Rock Gala 1989)
1958年10月20日生まれ
イングランド/ワイト島出身

最初にラジオでレヴェル42の曲が流れたとき、あまりのスラップの激しさにぶっ飛びました。

一体どんなやつが弾いてるんだと思ってたら、昔の映画に出てきそうなニイちゃんが脇に挟んだベースで機関銃のようにスラップを弾きまくってました。

で、歌ってるのがその機関銃ベーシスト、マークキングだったわけです。

Level 42 – Bass solo/Love Games Crown Theater Las Vegas
もう少し年齢がいってからのマーク大佐。
 
メロウな雰囲気で始まったので、だいぶ丸くなられたんだなあと思ってたら途中で急にキレて狂ったようにマシンガンを撃ち始めました。
 
ヤバイヤバイ。

番外編

SENHOR TÚ ÉS BOM (cover) | Músicos essenciais

この”つのだ☆ひろ”さん似の人、以前YouTubeでたまたま見つけたんですが、歌もベースもまあ上手いこと。

何ていうか、こんなにも自然な感じでベースを弾きながら普通に歌う人も珍しい。

ところで誰なんだろう?名前は読めないし歌は英語じゃないし、プロなのかアマなのかすら知りません。

それにしてもいい声してるなあ。

海外の男性ベーシスト兼ボーカル:まとめ

いかがだったでしょうか。

繰り返しになりますが、「ベーシストが歌うなんて変」という固定概念をくずしたのは、間違いなくポール・マッカートーやラリー・グラハムの功績。

考えてみれば音楽なんて楽しければいいわけで、「こうすべき」とか「こうあるべき」と決めつけること自体ナンセンスなのかもしれませんね。

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