ベースのスラップが激上手い!知っとくべき有名ベーシスト【海外編】

スラップが超絶上手いベーシスト ベーシスト

スラップと聞くと「あの目立ちたがりのパフォーマンスね」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

ただ、「じゃんけんに負けた奴が渋々やる」というくらい地味だったベースにスポットライトを灯し、多くの人に興味を持たせたという意味で、スラップのもたらした功績は計り知れません。

しかも今では奏法として完全に確立されてますし、もしスラップがなければ今の音楽シーンは全然違ったものになってたのは間違いありません。

それもこれも、スラップを編み出し、スラップを広めてくれたベーシストがいてくれたからです。

というわけで今回は、海外の凄腕スラッパーたちをご紹介したいと思います。

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ベースのスラップが激上手い人【海外編】

マーカス・ミラー(Marcus Miller)

Marcus Miller – Hard Slapping
1959年6月14日生まれ
アメリカ/ニューヨーク州ニューヨーク出身

スラップベースを広めた立役者。

それまでのものとは一味も二味も違う、おしゃれで都会的なスラップで一世を風靡しました。

さらにインパクトがあったのは艶やかなベースのサウンドです。

サドウスキーがモデファイしたフェンダージャズベースに、バルトリーニのTCTプリアンプを内臓、と言うところまでは明らかになってたんですが、なかなか同じようなサウンドにならず、どうやったらマーカスと同じ音が出せるのだろうと、プロアマ問わず情報が錯綜しまくってました。

さらに、マーカスの影響で70年代のフェンダージャズベースが高騰。特に77年製のナチュラルなんて今じゃプレミアものです。

Marcus miller Hylife
Marcus Miller – Run For Cover
これはあの有名なランフォーカバー(Run For Cover)。
デビッド・サンボーンのためにマーカス自身が書き下ろした曲で、さすがベース中心の構成となっております。

マーク・キング(Mark King)

Level 42 – Mr. Pink – Live at Reading – 2001
1958年10月20日生まれ
イングランド/ワイト島出身

ベースを高く構えた独特のスタイルから繰り出される高速マシンガンスラップ。最初に聴いた時は衝撃でした。

LEVEL42結成時、マークはドラマーだったんですが、ベースがいないということで やむを得ずベースに転向したという逸話があります。

ひょっとすると、あの右手と左手のミュートを細かく組み合わせたスラップスタイルは、ドラムのパラディドルからヒントを得たのかもしれないですね。

Level 42 – Rockpalast 84 – Mr Pink
若い頃のマーク・キング。激しさではこの頃が一番かもしれません。
Level 42 Mark King Bass Noodle
いや、やっぱり年齢いっても激しいです。

ビクター・ウッテン(Victor Wooten)

Victor Wooten slap solo! Aaaaw yeah…
1964年9月11日生まれ
アメリカ/ バージニア州ハンプトン出身

この人の演奏もぶっ飛んでます。今までの誰とも違う新しいスタイルで、かなり衝撃的だったのを覚えてます。

もう凄いという言葉以外見つからないんですが、単なるスラップが凄いパフォーマーみたいなのとは全然違うんです。

シンプルなフレーズでもウッテンが弾くとめちゃくちゃグルーヴ感があります。しかも超正確。

Victor Wooten – Insane Slap Solo
トリッキーなリズムも、ウッテンの手にかかれば普通に感じてしまうから不思議です。 
Victor Wooten – Victor's Jam
かなり若い頃のウッテン。この頃からキレキレです。

フリー(Flea)

Red Hot Flea Best Slap Bass ever
1962年10月16日生まれ
オーストラリア/メルボルン郊外バーウッド出身

本名マイケル・ピーター・バルザリー(Michael Peter Balzary)。

フリー(Flea)っていうのは「ノミ」って意味なんですが、彼がノミのように飛び跳ねることからそう呼ばれていたそうです。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのステージでは素っ裸で演奏するなど、何かと破天荒なパフォーマンスで注目を浴びてますが、演奏技術はめちゃくちゃ高いです。

もともとジャズ志向で、トランペッターとしては相当な腕前だったことからも、音楽性は兼ね備えていたんでしょうね。

そうそう、フリーって顔はめっちゃ怖し一見危険人物っぽいですが、実は紳士なんだそう。

Flea Bass Solo w/ Chad
RED HOT CHILI PEPPERS LIVE WOODSTOCK 99 1999 FULL 4K NEW QUALITY 2020
これが問題のライブ。1999年に行われたウッドストックでの映像ですが、途中でNGにならなかったことや普通に放送されたことに驚きです。
 
なに素っ裸でええ音出してんねん。風呂屋かここは。

ルイス・ジョンソン(Louis Johnson)

Louis "Thunder Thumbs"Johnson Live in LA August 22, 1981
1955年4月13日生まれ
アメリカ/カリフォルニア州ロサンゼルス出身

ラリー・グラハム(Larry Graham)と並ぶ、スラップ界の第一人者。

ザ・ブラザーズ・ジョンソンでのパフォーマンスは衝撃的で、特に肘から腕を振り下ろしてバカスカ弾き倒すスラップスタイルには度肝を抜かれました。

Louis Johnson Live in Tokyo 1983
この頃のルイスはヤマハのBBのオリジナルモデルをよく使用してました。
LOUIS JOHNSON Osaka TV Show Guest (1/4)
これは日本のテレビ番組に出演した時の映像。
 
最初の効果音と「ナイスミーティングのコーナーです」という紹介に時代が感じられ、妙に微笑ましいです。

それはさておき、当時のルイスは日本のアーティストのレコーディングなどで頻繁に来日していて、そのためか大の日本フリークで日本人の彼女まで作り、大阪のベース専門店「BTL」のアドバイザー的なことまでやってました。

ルイスに関しては別記事で細かく触れております。

スラップが超絶上手い有名ベーシスト:まとめ

我ながらしょぼいタイトルをつけてしまい、少々萎えております。

今回ご紹介した人たちって指弾きでもバッキングでもソロでも何でもできてしまうんですよね。

コンポーザーとしてもプロディーサーとしても超一流、つまり音楽家として凄い人たちばかりなので、「スラップが上手い」なんていう小さなくくりでカテゴライズしていいものかどうか迷ったんですが、でもその人を印象付けているスタイルがスラップであることは間違い無いので、リスペクトを込めて紹介させていただきました。

すでに知ってる人も、知らなかったという人も、この機会に今一度その素晴らしいパフォーマンスに触れていただければ幸いです。

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