セミハードとギグバッグの違いがよーわからんって人、結構多いみたいです。
確かにハードケースとソフトケースなら違いがはっきりしてますが、セミハードとギグバッグって、何を比較していいのかいまいちピンとこないですよね。
というわけで今回はセミハードとギグバッグの違いに焦点を当ててみたいと思います。
ギグバッグとセミハードケースの違いって何?
以前、ベースのケースの種類について記事を書きました。
主にソフトケースとハードケースとセミハードについての内容だったんですが、結局のところギグバックはセミハードなのかソフトなのかって疑問が拭いきれない方もいらっしゃるようなので、もう少し深く掘り下げてみることにします。
ではまずセミハードから。
セミハードとは何ぞや?
セミハードというのは、その名の通りハードケースとソフトケースの中間くらいのものです。
つまり、ハードケースよりも軽くソフトケースより丈夫という、双方のいいとこ取りをした商品。
ただ、強度などの数値で分けられてるわけでもなければ 重さによって区別されてるわけでもないので、その境目というか 線引きがヒジョーに曖昧。
なので、同じような商品なのにセミハードとして売ってたりソフトケースとして売ってたりするので、余計に紛らわしく感じるんだと思います。
ソフトケースより頑丈そうだしハードケースよりも軽そうでしょ? まさにいいとこ取り。
ただ、ほぼハードケースなのにソフトケースとして扱ってたりするのもあるからややこしい。
これ、どう見てもソフトケースって感じじゃないですよね。
これはSKBってメーカーのものなんですが、もともと本格的なハードケースを扱ってる会社なので、自社の中であえて差別化するためにこう呼んでいるのかもしれないですが。
それにしても謙遜が過ぎるような・・・
ギグバッグとは何ぞや?
お次はギグバッグです。
ギグバッグとは何なのかって言うと、これまた特に決まりもないんですよね。
しいて言うなら「セミハードも含めた楽器用バッグの総称」となります。
もともとは「ギグ(ライブ)のときに持っていくためのバッグ」という意味なんですが、今やセミハードもソフトケースもひっくるめて全てギグバッグって言ってます。
なので、前章で紹介した最初のセミハードみたいなのもギグバッグで通用します。
(さすがに箱形のハードケースやペラペラのカバーみたいなのをギグバッグとは呼ばないですが。。。)
昔はハードケースとソフトケースしか無くて、セミハードはおろか「ギグバッグ」なんて言葉すら無かったんですよね。
「いや、以前からあったよ」って人、ボクとかなり年代が違ってる可能性があります・・・^^;
あと、これもボクの知る限りなんですが、ある時期にロッコーマンからギター・ベース用のケースが販売されましてですね、それがいわゆる「ギグバッグ」のハシリではないかと。
これです。
ケースと言えば茶色のダサい合皮のソフトケースしかなかった当時、こいつの登場は実にセンセーショナルでした。
その商品名が「GigBag」だったんです。
これがまあ大流行しましてですね、もう猫も杓子もギグバッグギグバッグ。もちろんボクも買いました。
それ以降、類似の商品が各メーカーから発売されだしたものの、完全に「ギグバッグ」という言葉が定着していたため、この手の丈夫なケースの事を総称して「ギグバッグ」と呼ぶようになったように記憶してます。
ほら、「ハンディカム」「セロテープ」「ホッチキス」など、企業の商標だとは普段意識せずに使ってるようなものですね。
「ギグバッグ」が商標登録されてるのかどうかは知らないですが、正真正銘の「GigBag」です。
もちろん現在も販売されてます。
結論。セミハードやギグバッグ、ソフトケースは各メーカーによる呼び方の違いでしかない
しいて言うなら、
・セミハードケース=ハードほど固くなくてソフトほど柔らかくないタイプ。
・ギグバッグ=楽器を入れるための そこそこ丈夫なバッグの総称。
って事になるんですが、セミハードもソフトケースもギグバッグも、メーカーや販売店が漠然と表現しているだけなので、まあ「呼び方の違い」くらいに考えておいてOK。
えっと、つまり何だ。
セミハードってのは肉の焼き加減で言うウェルダンとレアの中間の「ミディアム」みたいなもの。
ほら、レアっぽいミディアムとかあるじゃない。
で、ギグバッグっていうのは「ステーキ用の肉」みたいな。
いや・・ちょっと違うな・・・
ラーメンの麺で言うハリガネとバリカタ・・・
いやこれも違う。
ちょっとお腹がすいてるので、こんな例えしか浮かんでこないんですが、何となく伝わりましたでしょうか?
お願い、伝わって。
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