今回は音符のリズムの取り方についてです。
音符の種類や長さが理解出来ても、譜面上に細かい記号がいっぱい出てくるとお手上げという方も多いのでは。
たしかに休符、付点、タイ、などがでてくるとややこしいですもんね。
でもベーシストたるもの、やはりリズムには強くありたい。せめてリズム譜くらいスラスラ読みたいじゃないですか。
楽譜を読むポイントはズバリ音符のリズムの取り方にあります。
これができるようになれば、楽譜やタブ譜を見ただけで、どういうリズムなのかがわかるようになりますよ。
音符のリズムの取り方
子供の頃、音楽の先生から「♩はタン、♪はタ、と言いましょう」って教わりませんでした?
「タンタンタタタン タタタタタンタン」みたいな感じ。
でもこれ、学校で習う童謡とかなら問題ないんですが、16分音符がでてくると口がついていかなくなるんですね。
現代の曲は結構細かい音符が多いので、それに対応出来るリズムの取り方をしないとだめ。
16分音符にも対応出来るリズムの取り方
よく「イチ ニー サン シー」ってリズムをとりますよね。
同じ要領でこれを「1と 2と 3と 4と 」って数えてみましょう。
こうすることで4分音符が表と裏の2つに分割されて8分音符として感じられるようになります。
(「と」が裏ね。)
で、これをさらに細かく「いちとお にいとお さんとお しいとお」と数えます。
全部で16文字。これで1文字を16分音符として感じることができますね。
言葉を替えてもう少しシンプルに数えてみましょう。
そ、そう? それではもう少しわかりやすく図にまとめてみるね。
音符の長さの読み方(とりあえず声に出してみる)
とりあえず下の図をご覧ください。それぞれの音符を文字に置き換えたものです。
これを声に出して読んでみましょう。
- 「W」みたいなのが4分音符→タァァァ
- 「V」みたいなのが8分音符→タァタァ
- 「/」みたいなのが16分音符→タカタカ
文字だけ見てると「ハァ?」って感じかもしれないけど、実際に口に出してみるとよくわかると思います。
これらの音符を組み合わせてリズムを作ってみましょう。
ここでは16分音符×4を「タカタカ」と数えてます。
別に「タタタタ」と数えてもでもいいんですが、テンポが早い曲だと そんなに「タタタタタタタタ」言えない。
北斗神拳の使い手でもないかぎり「タカタカ」って数えるのがおすすめです。
休符の数え方は音符と一緒
記事の最初の方で書いたように、長さの考え方は音符も休符も同じ。
声に出すときは音符と区別できるよう「タカ」じゃなくなく「ウン」って発音しましょう。
ただ、音符みたいに細かいバリエーションは必要ないので、
基本的に「ウン」か「ウ」か「ン」だけ。
- 2分休符=ウンウンウンウン
- 4分休符=ウンウン
- 8分休符=ウン
- 16分休符=ウ or ン
タブ譜も音符もリズムの取り方は一緒
「自分、TAB譜派ですから」って人、音符もTAB符もリズムの取り方はまったく同じなので安心して下さい。
例として、ベースのスラップの2小節フレーズを作ってみました。
いきなりややこしくなったように見えるかもしれないですが、意外と簡単です。
※「H」はハンマリング・オン、「×」はミュート
1小節の中に 16分音符だと16個入るんだけど、見やすくするために4つづつの束にまとめるのがルールでしたね。
タイが入るとちょっと難しくなるけど基本は同じ
⌒
↑こういう記号を「タイ」といいます。
タイというのは二つの同じ音をつなげる記号。つまり音を伸ばしてる状態。
先ほど4つの束という説明をしましたが、その束から束、小節から小節、という風に、区切りをまたいで音を伸ばすときにこのタイが使われます。
赤色の部分がタイです。
ハンマリング・オン(H)やプリング・オフ(P)の記号と似てるから間違わないように気をつけてくださいね。
あと、これを見ながら「たぁたぁあーーたぁあぁぁー」と一人つぶやいてる姿を人に見られないようにしてください。間違いなく危ない人と思われます。
この譜例ではタイが3カ所でてきます。1つ目と3つ目のタイは束から束につながってます。2つ目のタイは小節から小節にまたがってます。
いずれも16分音符と16分音符をつないでいるので、この場合は8分音符と同じ長さということ。
最初はゆっくりでいいので、一つずつ理解しながら声に出して確認してみてください。
理屈がわかれば あとは慣れの問題。
数こなすうちに読むスピードもだんだん早くなってきますし、簡単な譜面なら本を音読するみたいに読めるようになります。
上記のタブ譜くらいのフレーズなら頭の中で音が鳴るようになりますよ。いやマジで。
音符のリズムの読み方のコツ
譜面を見ただけでリズムが理解できるようになると、曲をコピーするスピードがグッと早くなります。
そのためには読む練習だけじゃなく、聴いた音を紙に書いてみるのが効果的。
練習がてら、覚えてるフレーズや気に入ったフレーズなど、片っ端から紙に書き出してみてください。
今はまだ 音程とかポジションとか後回しでいいので、まずは音の長さだけを意識して音符にしてみましょう。最初は簡単なやつからで大丈夫。
シンプルなラインでも 慣れないと結構難しいと思いますよ。
コツとしては、まずタァタァ タカタカと口ずさみながら音を「W・V・/」に振り分けておいて、それを音符に変換していくという感じ。
4つで1束っていうのを意識するのがポイント。
書く事に慣れると、読むスピードも速くなるし その逆もしかり。
英語のリスニングとヒヤリングの関係みたいなもんですね。
これをマスターしておけば、いろんな場面ですごく役に立つこと間違いなしです。
音符のリズムがわからないときの読み方のコツ:まとめ
慣れないうちはなかなかうまく読めないと思います。
最初は簡単なリズムでいいので実際に口に出してみる、そしてそれを「W」「V」「/」を使って紙に書いてみるというのがおすすめ。
このリズムの取り方がわかるようになると、ふと思いついたフレーズや耳コピしたリズムなどをメモしておけるのですごく便利ですよ。
以上、音符のリズムの取り方でした。
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