グライコとパライコの違いって何?メリットとデメリットは?

グライコとパライコの違い ベースのアクセサリー関連

イコライザーといえばベースやギターのペダルエフェクターとしてもおなじみですね。

そんなイコライザーにはグライコとパライコという2つの種類があります。

どちらも音を変化させるものではあるんですが、その使い方には大きな違いがあります。

今回はグライコとパライコの違いやメリット・デメリットについてです。

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グライコとパライコの違いって何?

そもそもイコライザーとは?

イコライザー(EQ)は、音の周波数帯域を変化させるための音響機器。

最近はIPhoneなどのスマホにもイコライザー機能がついてるんで、多少は耳馴染みがあるんじゃないかと思います。

簡単にいうと低音を持ち上げて迫力を増したり、高音をカットして聴きやすくするなど、自分の好みの音に近づけることができるんですね。

元々アンプなどに付いてる「BASS・MIDDLE・TREBLE」なんかもイコライザーの一種ですが、グライコやパライコは、それをもっと細分化して調整できるようにしたものです。

グライコとは

グラフィックイコライザー

グラフィックイコライザー、略して「グライコ」。

一般的な「BASS・MIDDLE・TREBLE」の周波数は、

BASS:20〜300kHz
MIDDLE:300〜2kHz
TREBLE:2K〜16kHz

おおよそこれくらい。

MacのiTunesのグライコを見てみると、

グライコ

32Hzから16kHzまでで10分割されてますね。

各フェーダーを上下させてやることで、それぞれの帯域のバランスを変化させられるというわけです。

なので、こんな極端な調整や、

グライコ

こんなムチャクチャなこともやろうと思えばできてしまいます。

グライコ

ちなみにBOSSのベース用グライコは50Hz〜10kHzで7分割。

ベース用エフェクターなので、かなり低音寄りのセッティングになってますね。

ボスのグラフィックイコライザー

パライコとは

パラメトリックイコライザー

パラメトリックイコライザー、略して「パライコ」。

グライコが各周波数帯域ごとに上下させる仕組みだったのに対して、パライコは任意の周波数帯域をセットし、そこを中心に上げたり下げたりすることで全体のカーブを変化させることができる仕組み。

・・・って、全然伝わらないですよね。

たとえば、グライコで500Hzをピークに持ってきた音作りをしようとすると、

グライコ

こういったセッティングにしてやる必要があります。

これ、周波数帯域が細かく別れてれば分かれてるほどツマミをいっぱい動かさないといけないんでメンドクサイんです。

また、750Hzをピークに持ってこようとしてもこのグライコでは出来ないですよね。

でもこれがパライコだと750Hzでも1.5kHzHzでも自分の好きな周波数を設定してやることができます。

あとはツマミでブースト/カットしてやれば、自然とそこをピークとした山型のカーブが作れてしまうというわけ。

BOSSのパライコの場合を例にとると、

LOW:100Hz以下
MIDDLE:100Hz〜1.6kHz
HIGH:500Hz〜8kHz

という3つの周波数帯域を設定することができますね。

ボスのパラメトリックイコライザー

グライコのメリットとデメリット

グライコは視覚的にわかりやすいのがメリット。

音の変化を目で確かめながらツマミを上げたり下げたりできますし、そのツマミ全体の位置を見ただけで大体のサウンドをイメージすることができます。

デメリットとしては、どこかのツマミを動かすと、その周辺のツマミもそれに沿ったかたちで動かしてやる必要があるのでめんどくさい。

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グライコとパライコ、結局どっちがいいの?

エフェクタータイプで比較するなら、グライコの方が使い方は簡単です。

何でかっていうと、ツマミの数が少ないから。

これがオーディオ用のラックタイプのものとかになると、RとLでそれぞれ30個づつくらいあったりするので、まーめんどくさいんですよ。

あと、イコライザーというもの自体に慣れてない場合は、やっぱり見た目でわかりやすいのはグライコだと思います。

なので、簡単さで選ぶならグライコ、つっこんだ音作りをしたいならパライコ ってとこでしょうか。

イコライザーの使い方について一言言いたい

イコライザーの使い方でよく言われているのが「必要な音を上げるのではなく、不要な音を下げる」といった内容。いわゆる引き算方式。

これホントよく聞くんですが、ボクは「どういった用途で使うのかにもよりけり」と解釈しています。

確かに音の補正という意味では、耳障りな帯域を下げることで聴きやすい音にすることはできます。いわゆるオーディオ的な考え方ですね。

また、イコライザーはハウリング対策としても使えるので、その要因となる周波数をばっさりカットするといった使い方も効果的です。

ただ、ベースやギターのエフェクターとして使うなら、ブーストするところは思い切って上げてやるなど、もっと積極的な音作りに使った方がい面白いんじゃないかなと思います。

全体をカット方向でセッティングして全体のボリュームを上げるのと、全体をブースト方向でセッティングしてボリュームを下げるのとでは音量は同じでも音質は明らかに違ってきます。

好みにもよるのかもしれないですが、ボクは後者の方が音が締まって好きなんですよね。

もちろん、やりすぎると逆効果になったりするので、そこらへんのサジ加減が大切ではあるんですが、要するにこういうのって結果オーライですから。

「不要な音を下げるべき」といった先入観にとらわれずに、いろいろいじくってみることをおすすめします。

グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーの違い:まとめ

サクッとまとめておきますね。

見た目の違い

・グライコ
つまみがスライド式

・パライコ
つまみがダイヤル式

使い方の違い

・グライコ
つまみにあらかじめ周波数が設定されていて、それぞれを上下させることで音を細かく可変させることができる

・パライコ
つまみで自分で好きな周波数を設定し、それを中心にカーブを変化させることができる

初心者のうちは視覚的にわかりやすいグライコのほうがとっつきやすいかも

ベースやギターのエフェクターとして使う場合、補正のための引き算方式にとらわれず、大胆で積極的な音作りに使うのもアリ

実際にやってみると、いろんな発見があって楽しいですよ。

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