1小節とは何?何拍あるの?拍子の数え方などを初心者さん向けに説明

一小節とは何拍? 練習方法など

楽器始めたばっかりの頃って、楽譜やバンドスコア見てもチンプンカンプンだったりしますよね。

「最初の4小節が~」とか「サビの5小節目で~」とか言われてもわからないし、そもそも1小節とか何拍とか意味不明、という方も多いのでは。

一小節の長さってどれくらい?
何分とか何秒とか決まってるの?

今回は、楽譜がよくわからないという初心者さん向けに、曲の小節や拍子について超簡単に解説しています。

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1小節とは何?

楽譜って、縦の線(縦線じゅうせん)でいくつかに区切られてますよね。この一区切りが1小節。

1小節とは何

これは「さいたさいた」でおなじみの「チューリップ」って曲の最初の部分です。

すみません、説明に適した曲が童謡しか思い浮かびませんでした。

なぜ小節ごとに区切ってるの?

縦線で区切るのは、単純に譜面を見やすくするため。

例えば、

さいたさいたちゅーりっぷのはながならんだならんだあかしろきいろ

ドレミドレミソミレドレミレドレミドレミソミレドレミド

とかだったら、めっちゃ見にくいですよね。

でも縦線で区切ることで、

さいた|さいた|ちゅーりっぷの|はなが|
ならんだ|ならんだ|あかしろ|きいろ|

ドレミ|ドレミ|ソミレド|レミレ|
ドレミ|ドレミ|ソミレド|レミド|

っていうふうに見やすくなります。

楽譜も同じで、パッと見てわかりやすいように1小節単位で区切ってるんです。

でも、好きなところで区切っていいわけじゃないんです。

どこからどこまでが一小節?

ものすっごく簡単に言っちゃうと、4分の4拍子の曲の場合、

イチ・ニ・サン・シ|イチ・ニ・サン・シ|

って言う風に、カウント4つ分を一つのかたまりとして感じられるところで区切ればそれが1小節。

で、基本的には曲中の小節の長さはすべて同じにそろえるってルールがあるんですね。

でも、音の数だけで見ると、

ドレミ|ドレミ|ソミレド|レミレ|
ドレミ|ドレミ|ソミレド|レミド|
ソソミソ|ララソ|ミミレレ|ド|

1小節に音が3つだったり4つだったりで一見バラバラに見えますよね。だけど実際には、

ドレミー|ドレミー|ソミレド|レミレー|
ドレミー|ドレミー|ソミレド|レミドー|
ソソミソ|ララソー|ミミレレ|ドーー・|

と、どの小節もきっちり4つ分の長さで構成されてます。

音符で書くと、1小節を区切る場所

って感じで、1小節の長さはきれいに統一されてるんです。

音符の長さについて、もう少し詳しく知りたいという方は下記の記事を参考にしてみてください。

音符の長さがわからない人も5種類覚えれば楽勝!簡単な覚え方と数え方を図解で説明します。
楽譜を見てスラスラ弾けたらいいのにって思ったことありませんか?それにはまず音符の種類と長さを覚えるところから。 音符が苦手な人でも覚えるのは5種類だけなので安大丈夫。今回は、楽譜の基本とも言える音符の長さの数え方と覚え方についてわかりやすくご説明したいと思います。

小節の数え方って?

次に小節の数え方ですが、これは単純に小節を頭から順番に数えればいいだけ。
先ほどの例で言うと「はなが」が4小節目、「あかしろ」が7小節目ってこと。簡単でしょ。

このように小節は通し・・で数えるものなんだけど、かといって「じゃあ137小節目からもう1回~」とか言われてもいちいち数えてられないですよね。
譜面が4小節ずつきれいに並んでるとも限らないし。

クラシック音楽は別として、一般的にバンドで演奏するような曲の場合、

「イントロの4小節」

とか

「テーマに入ってからの3小節目」

とか

「サビの後半8小節」

と言ったほうがわかりやすいです。

あと、譜面にAとかBとかの目印が書いてあれば、

「Aの最初から」

とか

「Bに入る2小節前から」

とかでもOK。

とにかく伝わりやすい言い方がイチバン。

一小節の長さは何分とか何秒とか決まってるの?

決まってると言えば決まってるし、決まって無いと言えば決まってないんですよね。

たとえば歌を歌うとき、ゆっくり歌えば一小節の長さは長くなるし、早く歌えば短くなるでしょ。
そのときのテンポによって長さは変わってくるから、特に一小節が何秒とかって決まってるわけではないんですね。

ただしテンポの指定があれば別。

よく楽譜の最初の方に「♩=120」というようなのが表記されているのを見た事ないですか?

あれは曲のテンポを表す記号みたいなもので、つまり「この早さで演奏してね」ってこと。

なので、これに合わせて演奏するとすれば、おのずと1小節の長さは決まってきます。

曲のテンポの速さって?

テンポ「♩=120」って言われても、具体的にどのくらいの早さなのかピンとこないですよね。

まず「♩=60」で考えるとわかりやすいです。

「♩=60」というのは1分間に♩(四分音符)が60回打つ早さ。
1分で60回という事は1秒で1回、つまり時計の秒針と同じ早さってこと。

「♩=120」だとその倍の早さなので0.5秒で1回。
1秒間に2回のペースで手拍子してみたら感覚がつかめると思います。

先ほどの「チューリップ」を「♩=120」で演奏するなら、一小節には♩が4つ入ってるので0.5秒×4で一小節は2秒。

「さいたーさいたー」から「きれいだなー」までは12小節なので、1コーラス歌うと12×2秒=24秒ってことですね。

ただ、秒数をきっちり合わせる意味ってあまり無いので、メトロノームでテンポを確認する時の目安にする程度でOKです。

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1小節って何拍?

1小節は何拍なのか?

これもメッチャざっくりとした説明になるんですが、4拍子の曲の場合なら1小節は4拍。

「イチ・ニ・サン・シ」で1小節。(4拍)

「イチ・ニ・サン・シ|イチ・ニ・サン・シ」で2小節。(4拍×2)

さっきのチューリップだと、

1小節は何拍01

サザエさんなら

1小節は何拍02

ドラえもんなら

1小節は何拍03

って感じ。

この「V」みたいなのが1拍とすると、

「V」=1拍=4分音符。
「/」=その半分の長さの8分音符。
「W」=倍の長さの2分音符。

なんとなく つかめました?

一小節の長さについて:まとめ

ひとまず細かい話は抜きで、今回は一般的に一番よく使われている4分の4拍子を例にとって説明してみました。

楽譜というのは書き手によって違ってくる場合もあるので、同じ4分の4拍子でも、

小節の区切り方01

という場合もあれば、

小節の区切り方02

という書き方もできたり。

ちょっとややこしいんだけど、1小節が4分音符4つ分、つまり4拍で構成されているってところは同じなんですね。

※)♫=♪♪

このへん追求していくと奥が深いんですが、「1小節ってどういう意味?長いの短いの?」という楽譜初心者さんにも解りやすいよう、ごくごく基本的な部分を簡単にまとめてみました。

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