ギターやベースを弾いてて、フレットが手に引っかかって痛いと感じたことないですか?
これはフレットの端がきちんと研磨されてないことが原因。
ここの処理が甘いと、最悪は手や指いを切ってしまうこともあります。
「楽器屋さんにお願いすれば綺麗にしてくれるんだろうけど、あまりお金をかけたくないしなあ・・・」
そんな場合は、自分でヤスリをかけてバリ取りすることもできますよ。
ベースのフレットの端の部分で手が痛い
フレットの端が手に引っかかる理由としては、
・木が痩せてフレットが浮いてきている
・フレットの端がきちんとヤスリがけ処理されてない
このどちらかです。
- 木が痩せてフレットが浮いてきている
いわゆる”フレット浮き”が発生してる場合、ヤスリがけだけで直すのは難しいです。削ったところでフレットの端と指板との隙間は埋められないからです。
これを解消するにはフレットの打ち替えなどが必要です。素人には無理なので信頼できる楽器店やリペアショップにお願いしましょう。
- フレットの端がきちんとヤスリがけ処理されてない
比較的値段の安い、いわゆる初心者用として売られているギターやベースの場合、最初からフレットが手に引っかかるというのはよくあること。
なんとか我慢できる程度のものから、これはチョット・・というものまでいろいろですが、だからといって安い楽器がダメというわけではありません。
製作にかかる手間を省くことで値段を安く提供できるわけですし、そのおかげでお金の学生さんでも気軽に楽器を始めることができるというメリットがあります。
気になるようなら自分でバリを削り取ってやればいいんです。
ベースのフレットのバリ取りをしよう
用意するもの
・ヤスリ
・マスキングテープ
ヤスリは100均で売ってるダイヤモンドやすりとかでOK。
- 丸型:棒状のタイプ。接点が少ないので使い方に少しコツがいりますが、うっかりフレット以外の部分を削ってしまうと言った事故が少ないです。
- 平型:当たりが広い分 扱いが簡単で削りやすいです。ただ、ヤスリの端で不要な部分を傷つけてしまいやすいので注意が必要。
- 甲丸:半円状のタイプ。裏表を使い分けられるので便利。ただ、百均ではあまり見かけないような気が。
全部揃える必要はありません。いずれか1本あれば十分です、
どれ買っていいか迷ったら、甲丸・平型・丸型の順で探してみてください。
あと、あったらいいものしては、
・メラミンスポンジ
・耐水ペーパー
・コンパウンド(ピカールなど)
・ウエス(雑巾)
このあたり。
ちなみに、ちゃんとした道具でやりたいって場合は金属工芸用のヤスリで探すといろんな型状のものが見つかりますよ。
指板にマスキングテープを貼る
フレット部分を残し、指板の部分にマスクングテープを貼っていきます。
これはフレットをヤスリでけずる際、うっかり木部を傷つけてしまわないため。一応ネックのサイドにも貼っておいた方がいいです。
それと、マスキングテープはヤスリが当たるとすぐに破れるんで、念のため2重に貼っておくほうが安心。
ヤスリでフレットの端を削る
ヤスリは基本的に押すときに削るようにします
ヤスリを持つ手がブレないよう、指板の上に置くなどして安定させ、もう片方の手を添えて押し出すようヤスリを動かします。
ヤスリを一押しするたびに指で引っかかり具合を確かめる というのを繰り返しながら、少しづつ丁寧に削っていきます。
それほど力を入れなくても簡単に削れます。むしろ削りすぎに注意してください。
サンドペーパー(耐水ペーパー)で削る
バリ取るくらいなら正直ヤスリで削ってやるだけでも全然大丈ですし、ちょっとこすってやるだけでも指の引っ掛かり方は全然違ってくるはずです。
ただ、ヤスリだけだと表面がやや荒いんで、それが気になるいう場合は耐水ペーパーでこすってやりましょう。
耐水ペーパーは目詰まりを防ぐため、本来は水を使いながら削るんですが、ここではドライで仕上げていきます。
当て木に耐水ペーパーを巻きつけ、なめらかになるように削ります。当て木はなんでも構いませんが小さいものの方が扱いやすいと思います。
これも一定方向に動かしながら削る方が綺麗にいきます。
ピカピカにしたい場合はコンパウンドで仕上げる
さらに、もっと手触りを良くしたいという場合はコンパウンドなどを使って磨いてやるとピカピカになります。
「金属磨きピカール」などが有名ですが、車用のコンパウンドとかでも全然代用できます。
鏡面のようになって気持ちいいんですが、磨いたところと磨いてないところの差がはっきりするんで、やる時は全フレット磨ききる覚悟でw
メラミンスポンジでも結構きれいになる
耐水ペーパーやコンパウンドはめんどくさいって人にはメラミンスポンジがおすすめ。
メラミンスポンジって、台所や洗面所周りで使うあの白いやです。
耐水ペーパーって削粉でるし、コンパウンドはマスキングをしててもフレットと指板の間に入り込んでとれにくくなるし。
その点メラミンスポンジは、めちゃくちゃキレイになるってわけではないですが、ちょっと磨いてやる分にはお手軽です。
ギターやベースのフレットのエッジ処理のやり方:まとめ
今回ご紹介したのは、あくまで簡易的なやり方です。
とりあえず気になるフレットだけやってみるのもいいし、数日かけて一気に全部やっちゃうってのもアリ。
本当は全部マスキングして、最初に大きめの平ヤスリで端から端までザスーっとヤスっちゃうと楽なんですが、まあそこは極力道具にお金をかけたくないので、その分手間をかけましょう。
ポイントは「あせらず丁寧に」。くれぐれも指板などの木部を傷つけないように気をつけてやってくださいね。
コメント