ベースを耳コピするとき、音が小さかったり低音がモコモコしていてよく聞こえない事ってありますよね。
あと、早すぎて聞き取れないとか。
楽譜とかがあればいいんですが、そういう曲に限ってなかったりします。
「こりゃ耳コピは無理だな・・・」と諦めモードのアナタ、少しの工夫で耳コピがグッと楽になりますよ。
というわけで今回は、ベースの音がよく聞こえないときの耳コピのコツや練習の仕方をご紹介したいと思います。
ベースを耳コピしようにも聞こえない
ベースの音って聞こえにくいですよね。
もともと人間の耳には聴き取りやすい音域ってのがあるんですが、残念ながらベースはそれよりも低い帯域が中心。
ドラムのキックやフロアタムの音とかに埋もれがちですし、5弦ベースのローポジションなんかに至っては ホント不明瞭で ほとんどうなり声に近い。
それにベースラインはメロディーラインと違って耳馴染みがないフレーズが多いので、そういうのもベースが聞こえにくいと感じる原因の一つ。
ベースを耳コピするときのコツ
聞き取りにくい音や難しいフレーズも、やり方を工夫することで比較的簡単にコピれたります。
ここからは耳コピするときのコツをご紹介していきます。
イコライザーで音質を調整する
まあこれは定番。
最近のスマホや音楽プレーヤーには大抵イコライザー機能が付いてます。このイコライザーを調整してやることでかなりベースの音が聴き取りやすくなります。
たとえばiPhoneの場合だと、
設定>ミュージック>イコライザ
と進めば調節可能。これはiPhone全体にかかるので細かな設定は出来ないですが、あとでご紹介するアプリなら周波数ごとの設定もできます。
一般的には、ベースの音が小さいときは低音側を持ち上げてブースト、ぼやけるてるときは中音を上げ気味にして低音と高音をばっさりカットするとスッキリします。
曲によってベースが聴きやすくなるポイントが違うので、いろいろ試しながらベストな状態を探してみて下さい。
音程を1オクターブ上げる
ベースの音は低いがゆえに不明瞭。そんなときは音源を1オクターブ上げてやることで ぐっと聴き取りやすくなります。そりゃもう効果てきめん。
しかも音程を上げることで今まで聴き取りやすかった他の楽器の音が聴き取りにくい帯域に行ってくれます。
普通に耳コピ出来たつもりでも、あらためて1オクターブ上げた音源を聴くと「あれ?間違ってたやん」って事も結構あったりします。
音程を上げる方法については次章で。
テンポを遅くする
曲中で ときおり登場する早いパッセージやオカズ的なフレーズ、かっこいいですよね。
淡白な白飯ベースにはピリ辛のオカズが合う合う。
ところがこういった美味しいオカズは大体が細かな音符で構成されている事が多く、早すぎて耳がついていかない事もしばしば。
そんな早いフレーズや細かいフレーズをコピーするときは、音源のテンポを落として対処するのがセオリー。
最近のデジタル機能はスピードを遅くしてもキーが変わらないように出来るんでとっても便利です。
ベースの耳コピに便利なアプリ
ボクはテンポや音程の変換に「ハヤえもん」っていうiPhoneアプリを使ってます。
スマホに入れてる曲を読み込んで自由にテンポや音程を変えられるスグレモノ。
しかもイコライザーやABループ(ABリピート)という、指定した特定の場所を繰り返し再生してくれる機能まであったりと めっちゃ重宝してます。オススメです。
この手のアプリは他にも色々あるんですが、これは操作が直感的で簡単。ボクが試した中ではダントツで使いやすいです。
これで無料なんて、製作者さんありがとう。
WindowsならPC版もあるみたい。利用できるものはなんでも利用しちゃいましょう。
「イコライザー調整+1オクターブ上げ+テンポ落とし」の合わせ技で かなり聞き取りやすくなるはずです。
ただあまり加工しすぎると音が悪くなって 逆に聴きづらくなる場合もあるのでほどほどに。
ヘッドホンorイヤホンを使う
自宅で耳コピするとき、アンプやスピーカーから出てくる音を聴きながら音をとってる人も多いと思うんですが、一度ヘッドホンかイヤホンでやっみてください。おそらくかなり聴こえやすく感じるはずです。
スピーカーでは聴こえないような微妙な音のニュアンスもヘッドフォンだとスーっと耳に入ってきます。
周りの雑音にも意識を削がれないですみますし、夜中でも近所に迷惑かけないのもGOOD。
ヘッドフォンを買うときは実際に家電量販店とかで試聴してみたほうがいいですよ。できれば自分のスマホをつないで いつも聴いてる曲で試聴してみてください。
ボクもヘッドフォンを選ぶときは片っ端から聴き倒すんですが、音のキャラクターにはかなり違いがあるので、値段に関係なく できるだけベースが鮮明に聴こえるものを選ぶと耳コピがぐっと楽になります。
チューニングを耳で合わせる癖をつける
チューナーを使うことが悪いわけではないです。
ただチューナーだとどうしても目に頼っちゃうんで、音の高さの違いを聴き分けて判断するって部分がおろそかになりがち。
なので、普段から耳で聴いてチューニングする癖をつけておくと、それが結果的に耳コピに役立ちます。
しかもこの耳でチューニングするやり方に慣れるとチューナ使うより断然早くなるんで一石二鳥。
ライブやリハではチューナー、普段は耳で、という使い分けとかもいいかも。
・センターキャンセル機能が付いてる練習機は便利
これは聞き取りやすくなるのとは関係ないんですが、便利なので紹介しておきます。
センターキャンセルとはなんぞやって話なんですが、これは定位がセンターにある音を聞こえにくくする機能です。
定位っていうのは音の聞こえる位置のこと。
ヘッドホンで聴くと、右からギター、左からはピアノ、遠くの方でストリングスが、なんて感じで聴こえたりしますよね。
これが俗に言うステレオサウンドです。
で、ベースやボーカルの定位は大体が真ん中なので、その真ん中をあたりの帯域をぐっと下げることで、上手い具合にベースの音が小さくなり ちょっとしたベース用カラオケみたいになるという仕組み。
余談ですが、以前この機能がある「TASCAM(タスカム)ベーストレーナー」っていう練習機を使ってたんですね。
で、それが故障したので買い換えようとしたところ生産終了になってました。
仕方なくその後継機を買ったんですが、なんとセンターキャンセルがついてません。
「なんでこんな便利な機能を無くすかなー」とブリブリ怒りながら、次に買ったのがローランドのBOSS MICRO BR BR-80ってやつ。
ボクの知る限りでは、今現在でこの機能を備えてるのはこれくらいです。
練習機というか、練習用にも使える多機能8トラックのMTRなんですけどね。
これも結構気に入ってるんで、また機会があればレビュー記事書きます。
耳コピでベースの音が聞き取れないとき:まとめ
耳コピは慣れ。と言ってしまえばそれまでなんですが、でもある意味本当です。
最初の頃は聴き取れなかった音が、1年後にはなぜか聴こえたりするから不思議。
養われた勘と今までに覚えたパターンを使って脳内でうまく変換出来るようになります。
またコード進行やコードを構成してる音、スケールとかかからも大体の目星がつけられるようになったり。
ただ、そうは言っても慣れるまでは大変ですし、耳コピが出来ないからという理由で挫折とかしてほしくないです。
耳コピが苦手な原因が、聞こえにくい・聞き取れないということなのであれば、単純に音を聞こえやすく加工してやればいいんです。
今回ご紹介したコツといいますか、便利ツールみたいなものは、耳コピに慣れてる人でも便利だと思います。
時間短縮にもなりますし、使えそうなものはどんどん使っちゃいましょう!
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