ベースのグルーヴの出し方と練習の方法!鍛える際に意識する事とは?

ベースのグルーヴの出し方と練習方法 練習方法など

今回は、ベースのグルーヴ感の出し方についてです。

楽器やってるとグルーヴって言葉、よく耳にしますよね。ベースにとってもこのグルーヴってのは非常に重要。

どうすればグルーヴ感のある演奏ができるようになるのか?

ボクが個人的に意識していることを語ってみます。

うまく説明できるかどうかわかりませんが、興味のあるかたはお付き合いください。

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ベースのグルーヴの出し方

そもそもグルーヴとは何?

ノリのいい演奏を聴くと「グルーヴを感じる」とか言いますよね。似たような言葉に「ビート感」「リズム感」などがあります。

一応別物ではあるんですが、ほとんどの場合、感覚的なニュアンスをもってその言葉をチョイスすることが多いため、ここでそれぞれの違いを論じたところであまり意味がないと思いますが、まあ簡単に言うと「グルーヴ感」っていうのはいわゆる「うねり」みたいなもので、うねりのある演奏をするには「リズム」や「ビート」が大切になってきます。

バンドのグルーヴはメンバー全員で作り上げるもの

よく「グルーヴを出すにはベースとドラムが肝心」なんてことを聞いたりもしますが、ボクが思うに、グルーブ感のある演奏はメンバー全員で作り上げるものだと感じてます。

そのためにはベースやドラムだけじゃなくギターやキーボード、ボーカルも含め、メンバー各自が個々のグルーヴ感を鍛えておく必要があるわけですね。

では、どういった練習をすればグルーブ感を身につけることができるんでしょうか?

ベースでグルーヴ感を出すための練習方法

よくノリノリで演奏してるつもりでも、後で録音聴き返して見みると全然ダメってことないですか?ボクは大ありです。

もう「グルーヴ」なんて言葉を口にするのも恥ずかしくなるくらい難しく奥が深いのです。

でも実際にグルーヴ感のある演奏をする人はいるわけで、それが天性のものなのか練習の賜物なのかはわかりませんが、羨ましい限りです。

というわけで、この「グルーヴ」を出すために、

・どういった練習をすればいいのか
・何を意識すればいいのか

ということに真剣に向き合い、自分なりに研究してみた結果、非常にシンプルな答えに行き着きました。

グルーヴに必要なもの

結局のところグルーブに必要なのは、

・正確なリズム

・音の強弱

・音の長さ

この3点です。

「なんやねんそれ、そんなんあたりまえやん。基本やん。」

と突っ込まれそうですが、どうか落ち着いてください。

ボクは趣味でDTM(デスクトップミュージック)、いわゆる打ち込みによる音楽制作もやってるんですが、機械をつかって作るので音程・音色・リズム・アクセント、強弱、いかようにでもできるわけです。

音符を打ち込めばリズムは正確無比ですし、リアルタイム入力(実際の演奏での入力)をしたとしても、後からクオンタイズすることでピタッとリズムを正確な位置に整えることもできます。

なので正確で無機質なビートを作るのは簡単なんですが、でもそのままでは全然ノレる演奏にはなりません。人間っぽくするためには、あえてファジーな要素を手動で盛り込んでやる必要があるんです。

さらに、それをグルーヴ感のある演奏にするにはどうすればいいのか、というのを、あーでもないこーでもないと試行錯誤。

よく「機械に人間のノリは出せない」っていう人もいますが、ボクは不可能ではないと思ってます。

人間の演奏は機械のように正確でないですし、演奏中の感情が指先に伝わることで微妙なニュアンスとなり、それがノリを作り出しています。

その「微妙なニュアンス」も細かく分析すれば一つ一つの音符がもつ情報をデータ化できます。

ただ、1小節分析するだけでもえらく時間がかかりますし、さらに人間の演奏というのは単なる1小節の繰り返しではなく、それがまた大きなノリを生み出したりしてるもんですから、1曲通して機械でやろうとするととんでもない労力が必要になってきます。

なので、出来なくはないけど そんな気が遠くなるようなことはしたくないからみんなやらないだけです。

それをその時々の感覚でやってしまえるのが人間の凄いところですね。

やや話がそれましたが、今回のテーマは「グルーヴ感のある演奏をするにはどうすればいいのか」なので、機械を使ってそれを検証することは可能ということです。

前ノリと後ノリってグルーヴと関係ある?

「前ノリ」と「後ノリ」って聞いたことありますよね。一般的には前ノリ=軽快な演奏、後ノリ=どっしりとした演奏、と言われてます。

どちらが良い悪いではないですが、グルーヴ感という意味では後者の「後ノリ」なんだろうなと漠然と思ってたんですね。

で、グルーブ感のある演奏にするために、パラメーターをいじくって擬似的に後ノリを作り出そうとしたわけです。

ドラムのスネアを少し後にタメてみたり、バスドラの位置を微妙に前後させてみたり、ベースの発音のタイミングを数クロック単位でズラしでみたり、いろいろ試行錯誤してみたんですが、あまりにもやりすぎて、果たしてそれがグルーヴといえるのか、後ノリなのかタメなのかモタリなのか、訳がわからなくなり、結局気持ちのいい演奏にはなりませんでした。

意外なことに一番ノリのいい演奏になったのはリズムを動かすことではなく「正確なリズム」「音の強弱」「音の長さ」だったんです。

たとえばドラムのハイハット一つとってみても、8分音符を8個並べるだけでは何のビートも感じられないですが、その8個の音量バランスを変えてやるだけでいきなり表情が出てきます。バスドラのダブルも1つ目と2つ目の音に音量差をつけてやるだけで全然変わります。

同様にベースも音量バランスと音価を調整するだけで「うねり」のようなものが感じられるようになり、急激にグルーヴ感がでてきました。

つまり、あえてリズムをズラす必要はなく、グルーヴは単調なリズムの上にも十分に成り立つことがわかりました。

というわけで、これをそのまま生のベースの演奏に応用すればいいんだ、と。

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正確なリズムの練習方法

正確なリズムを身につけるのに一番いいのは、メトロノームと一緒に練習すること。

いくらこちらが盛り上がっていても、決してハシることもモタることもなく、常に冷静にリズムキープをし続ける いけすかない野郎なんですが、彼と一緒に練習すとで、普段いかに自分勝手にリズムを作ってたのかを知ることになります。

メトロノームに合わせて弾いているとたまにクリック音が消えることがありますが、それがまさにドンピシャ、ジャストのタイミングです。

最初はメトロノームの「カ・コ・コ・コ」というリズムに合わせて、同じ音を延々弾き続けてみてください。テンポは♩=100くらいで良いと思います。

何回かに1回は音が消えるはずなので、それをできるだけ多く消す練習をします。

慣れてきたらドレミファソラシドで音を消すというのもやってみてください。ボクは未だに消せませんw

あと、メトロノームの音を裏拍に感じながら弾く、というのもいいリズムの練習になりますよ。

音の強弱をつける練習

これ、意外に難しいです。自分では意識して強弱つけてるつもりでも、あとで録音聞き返してみると全然できてなかったりします。

多分、自分が思ってるよりもかなりオーバーに「ちょっと極端すぎるかな?」っていうくらいで丁度いいです。抑えて弾くのは簡単なので。

コツとしては、とにかく小節の1拍目の音を強く弾く。これを意識するだけでかなり表情が豊かになります。

それができるようになったら次は3拍目の音をやや強く弾きます。音量のバランスでいうと「カ・コ・コ・コ」「4・2・3・1」という感じ。

音の長さを意識する練習

音の長さ、つまり「音価」ですね。これもヒジョーに大事です。

例えば、|♩♩♩♩|という音符が並んでいたとして、一つ一つをどのくらい伸ばすか、どういったタイミングで切るかによってこれまた表情がガラッと変わってきます。

|ド ド ド ド |

って弾くのと

|ドードードードー|

って弾くのと

|ドッドッドッドッ|

と弾くのではそれぞれ違って聴こえますよね。

これ文字で表すには限界がありますが、実際には音の伸ばし方や切り方なんて無段階にありますし、しかも4つそれぞれの音のバランスを変えることだって出来てしまいます。

言葉にするのは難しいですが、無理くり説明するとすれば、

「ドードッド ドッ」

みたいな感じ。伝わります?
 

・正確なリズム
・音の強弱
・音の長さ
 
このそれぞれが出来ても、3つ同時にとなると ちょっとやそっとじゃ出来ません。
 
具体的にはメトロノームの「カ・コ・コ・コ」」に合わせて「4・2・3・1」の強さを意識しつつ「ドードッド ドッ」と弾くわけです。
 
同じ音を弾き続けるだけなら集中すればなんとか意識を保てますが、これがドレミファで弾くとなるといきなり難しくなります。
 
さらに何かフレーズを弾きながら、音量と長さのバランスを意識しつつクリック音を消すなんてのは至難の業。
 
でも、出来る出来ないはともかく、1音1音そういう意識をもって弾くということが大切なんです。

グルーヴ感を鍛える練習の仕方について:まとめ

「グルーヴ感の出し方」なんて偉そうなタイトルで書いてしまいましたが、何を隠そう自分自身ずっと悩み続けてることというか、永遠のテーマでもあります。

実際に出来ているかといえば、正直全然できてませんw

でも何も考えずに出来てないのと、わかった上で出来ないのとでは、目指すところが違います。

最後に注意点を一つ。

リズムについては正確であることが一番ですが、音量と長さについては今回ご紹介した「4・2・3・1」や「ドードッド ドッ」といったバランスが常にベストとは限りません。

グルーヴは曲によっても違ってくるので、かならずしも今回のような音量と長さがベストマッチというわけではないです。

今回ご紹介したのは、曲を演奏するときに意識的に音価をコントロールできるようになるための練習方法です。

バンドとしてのグルーヴはメンバー全員で作り上げていくもの。そのためには個々のグルーヴ感を磨いておく必要があるってことですね。

お互いに頑張りましょう。

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