ルート弾きはベース演奏の基本。
初心者さんだけじゃなくプロのミュージシャンも多用する、シンプルかつ奥の深い弾き方なんです。
今回はルート弾きのやり方について解説していきたいと思います。
練習用のリズム譜も作ってみたので、参考動画を見ながら実際に弾いてみてください。
ベースのルート弾きのやり方
以前、コードとルートの関係について詳しく解説した記事を書きました。
「ルートの意味がわからない」と言う方は先に読んでおいてくださいね。
ルート弾きとは何?
「で、ルート弾きって何?」って話なんですが、その言葉の通り「ルート音を使って弾く」ことです。
左手の忙しい運指や細かなテクニックとかは不要で、指板上のルートの位置さえ覚えておけば気軽に弾けます。
こう言うと「なんか退屈そう」「初心者向けの弾き方」と感じるかもしれないですが、ロックやパンクなどでは王道で、過去にヒットした多くの有名曲でもルート弾きは使われてます。
ベースの本来の役割を考えると、結局ルートを弾いてる時が一番安定感があるんですよね。
ではひとまずルートの位置をおさらいしておきましょう。
ベースのルート位置【基本の7つ】

ルート音は全部で12種類あって、その中でまず覚えて欲しいのがこの7音。
「C・D・E・F・G・A・B」
つまり「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」ですね。
ドレミファソラシの音を出せる場所は他にもいっぱいあるんですが、ベースでルートを弾くときは、できるだけ低い音の方が安定感が増します。
というわけで、最初に覚えるべき一番低いドレミファソラシがこの7つのポジション。
この7箇所だけで大抵の曲は弾けます。
ベースのルート位置【残りの5つ】

残りの5つの音は、先ほどの7つの音の間の音。つまり「C・D・E・F・G・A・B」が半音上がったり半音下がったりしたものです。
♯(シャープ)が付いたら半音上、♭(フラット)が付いたら半音下。
例えば、
Fの半音上はF♯
Gの半音下はG♭
どちらも同じ音・同じポジションです。
同じ音なのに呼び方が2種類あることに疑問を感じるかもしれませんが、今は気にしなくてもダイジョウブ。
ベースのルート弾きは奥が深い
ベースの基本はルート。その時々のコードにおいて一番低い音を担うことでバンドサウンドを安定させるという、至って単純明快な役割。
細かな運指が必要ないので初心者さんにとってもとっつきやすいはず。
ただ、シンプルがゆえに「テクニックがない人の無難な弾き方」と思われがちですが、ところがどっこいそんなことはありません。
数々の名曲の中でも あえてルート弾きが使われているのが何よりの証拠。その時その曲が求めているのがルートであるならルートを弾くのが正解なのです。
まあ確かに、いきなり楽譜渡されたときとか「ルート弾いてりゃなんとかなるか」ってのはあるんですが、それはあくまで「とりあえず」。
もっと動かしたほうがよければ徐々に肉付けしていけばいいし、必要ないと思えばそのままルートのみでOK。要は曲によりけりってことですね。
それに、シンプルなものほど奥が深いんです。ちょっとした指のタッチの差なんかでも全然グルーブ感が違ってくるのであなどれません。
ルート弾きするときのリズム
ルート音を多用した弾き方を「ルート弾き」って呼んでますけど、ちゃんとした定義はないんです。
バラード曲では 静かなボーカルのバックでどーんと全音符でルートを弾くとか、ファンキーな曲ではルートとゴーストノートを織り交ぜながらサムピングのみでスラップとか、まあ色々です。
ただ、一般的には8分音符中心にリズムを作ってるケースが多いですね。
ルート主体なのでシンプルなんですが、パターンを変えることでノリに変化をつけることができます。
ルート弾きのコツ
コツというほどでもないんですが、しいて言うなら「自信をもってルートを弾く」と言うこと。
最初にも書きましたが、ルート弾きと言うと「つまらない」「ワンパーターン」「初心者っぽい」みたいなイメージを持たれがち。
なので、弾き手側が自信なさげに弾いてると、そのイメージ通りの印象を持たれてしまいます。
弾くときは「あえてルートを選んで弾いている」という自信を持って弾くことが大事。
まとめ
ルート弾きのやり方をご紹介してきましたが、どうです?いけそうですか?
繰り返しになりますが、ルート弾きは追求すると奥が深いんです。音数が少ないからこそニュアンスと表現力が大切になってきます。
まあ、いつまでたってもルート弾きしかできないってなると、それはそれで問題ありですが・・・
ともあれ、最初は簡単なルート弾きで ベースの面白さを知るきっかけになればいいんじゃないかなと思います。
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