ベースの弦が押さえられない・指が届かない・疲れる等の問題を解消!

ベースの弦が押さえられない 練習方法など

ベースを始めたのはいいけど、弦がうまく押さえられない・指が届かない・痛い・疲れる、って悩み、結構多いんじゃないでしょうか。

「手が小さいから」「指の力、弱いし」という人、大丈夫です。ちょっと工夫するだけで 押さえやすさがグッと違ってくるんです。

ここでは「ベースの弦が押さえられない」という悩みを克服するための対策をご紹介しています。

今回の記事はちょっと長いですが、最後まで読んでもらえればきっと解決法が見つかるはずですよ。

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ベースの弦が押さえられないときの対策

弦がうまく押さえられない原因は大きく分けてつ2あります。

1つは

  • 弦を押さえる力が足りない(指の力が弱い)
  • 指が届かない(指の長さが短い)
  • 指が広がらない(柔軟性がない)

といった身体的な理由。

こういうのは弦の押さえ方やネックの握り方、指のトレーニングをする事などで改善します。

もう1つは

  • 弦高が高い
  • ネックが反ってる
  • 弦が太い・硬い
  • ベースが体のサイズと合ってない

といった楽器側の理由。

「手が小さいから」とあきらめてる方でも、楽器側を調整し見直すことでかなり改善できたりします。

順番に見ていきましょう。

弦を押さえる力が足りない場合

弦はできるだけフレット寄りを押さえる

弦を押さえるときはできるだけフレット寄りを押さえるようにします。

これって指の力が有るとか無いとか関係なしに、ベースやギターの弦を押さえるときの基本なんです。

フレットとフレットの中間だとビビりやすくなるし、フレットの真上だとミュート気味になっちゃいますからね。

フレット付近を押さえることで力も少なくてすむし音程も安定します。

指先を少し寝かせる

弦を押さえるとき、指先を少し寝かせてやると押さえやすくなります。

ギターの場合は弦間が狭いんで指を立てないと他の弦に干渉してしまうんですが、ベースは弦間が広いから少し寝かせ気味でも大丈夫。むしろ他の弦をミュートするのに好都合だったりします。

それに、あまり立てすぎると弦が爪の間に入って押さえづらいですしね。

あいてる指でサポート

場合によっては指を2本使って弦を押さえるというのもアリ。

中指と薬指の組み合わせが最強です。ルート弾きやフレーズの動きがないときなんかはこれでやるとかなり楽で疲れません。

あと、弦を軽くベンド(チョーキング)するときなんかも指を2~3本使ってやるとめっちゃ楽。

指のトレーニングをする

ベースは弦が太いので、ある程度 指の力は必要なんです。

指の力が無い・すぐに疲れる、つる、って人は日頃から指先を鍛えることを意識しましょう。

ゴムボールをニギニギするのもいいけど、もう少し気の利いたやつのほうがヤル気が出ます。

D’Addario(ダダリオ)
VARIGRIP HAND EXERCISER

PLANET WAVES ( プラネットウェイブス ) / PW-VG-01 Vari Grip

・参考(サウンドハウス):Varigrip PW-VG-01

・参考(アマゾン):Varigrip PW-VG-01

・参考(楽天):Varigrip+PW-VG-01(商品一覧ページ)


俗にいうハンドトレーナーです。

この手の「指を鍛える道具」ってスポーツ用とかでも色々あるんだけど、これは楽器する人用。

おすすめなポイントとしては、

  • ビストン部分のテンションが、それぞれ独立して調整できる
  • 手に馴染むようなデザインになってる
  • 値段が手頃

コンパクトなので持ち運びも便利なので、リハやライブ前の指慣らしとしても使えます。

レビューもかなりいいんですよね。いくつか紹介しときます。

ベースをやっているので、小指の力を鍛えるのには有効ですね。
購入してひと月以上ですが、小指でもしっかりフレットを押さえられるようになったのと、
動きも早くなったように思います。
毎日、テレビを見ながらとかでも、握ったりしてると、効果は出ると思います。
いつも目につくところに置いておくと、いいですよ!!

ベース初心者です。購入前は小指のみで弦を押さえられないほど非力でしたが、一週間ほど使用し、再度弾いてみると小指で安定して押さえることができました。コスパ最高です。

ギターを引くにあたって小指の筋力を増強しようと思い購入。
かなり効きます。
使用感に個人差はあると思いますが、少なくとも私にとっては十分。

ギターを始めたばかりの方にオススメ。
小指と薬指を別々に動かす練習にも有用です。
特に指先を鍛える機能は、良いアイデアだと思いました。
強度の調整幅はあまり大きくありません。

握力を鍛えるというよりは、普段あまり使わない薬指や小指に「動かし方」を覚えさせるのに有効だと思います。
ギターやベースを演奏される方で、そろそろ初心者脱出かな?といったときに、改めて指の動きを鍛えなおしてみるのも良いかと思います。

ベースギターの指強化で購入しましたが、小指、薬指の強化に最適です。
毎日、持ち歩いて握ぎ握ぎしてます。

20年ぶりにギターを弾いてみようと、やってみると、え?、小指がぜんぜん動かない!と、いうわけで、こちらの商品を購入しました。
しばらくの間トレーニングをしてみたら、小指の押さえが効くようになりました。私の場合ですけど1週間くらいで効果がでました。
あとは、練習あるのみですね。練習の合間にスプリングを強くしてトレーニングを継続しています。

出典:サウンドハウス

指が届かない場合

ベースのネックの持ち方として、左手の親指をネックの裏側中央あたりにに添えるスタイルと、親指をネックの上から出してがっちり握り込むスタイルがあります。

どちらも一長一短あるんで演奏によって使い分けるのがベターなんですが、手の小さい人が握り込むスタイルで弾こうとするとと、どうしても指が弦に届きづらくなります。

指の長さが短い人はネックの裏側に親指を添えるオーソドックススタイルでいきましょう。

こっちの方が万能ですし、手首をネックの下から回り込ませやすいので、弦を押さえるときに手首の力をプラスできて指の負担も減ります。

指が開かない・広がらない場合

これはもう指のストレッチをしましょう。

おすすめの方法は2つ。

普段から指を広げるクセをつける

左手でチョキを作って、その間に右手のグーを押し込むとか、机のカドの部分に指を沿わせて直角にするとか。

つまり左手の指と指の間を広げて股裂き状態にするって事ですね。バレリーナの準備運動みたいな感じで。

やりすぎて手を痛めちゃったら元も子もないんで、無理しすぎないよう徐々に広げてくださいね。

1フレット1フィンガーの練習をする

1フレット1フィンガーってのは、人差し指から小指までの4本の指で4フレット分をカバーするという、まあエレキベースを弾く上での基本的な押さえ方の一つです。

例えば、

・人差し指で12F

・中指で13F

・薬指で14F

・小指で15F

という感じ。

これを4弦→3弦→2弦→1弦と弾いていき、最後まで弾けたら1フレット下げて今度は1弦から4弦に向かって下降して行く。

で、また最後まで行ったらさらに1フレット下げて4弦から、というのを繰り返します。

ローポジションに行くにしたがって指を大きく開く必要があるので、最終1弦1Fからスタートする頃にはかなりキツくなってるはずです。

でもこれを毎日練習すれば指のストレッチにもなるのはもちろん、スムーズな運指の練習にもなります。

まずは綺麗に音が出せるポジションで練習し、徐々にローフレットに範囲を広げていってください。

メトロノームを聴きながら、最初はゆっくりでもいいので雑にならないように弾いてくださいね。

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ベース弾くと指が疲れるってときの対策

冒頭でも書きましたが、弦が押さえにくいっていうのは、なにも力の問題だけではありません。特に 弾いてて指が疲れると感じる場合は楽器側に原因のあるケースも多いんです。

ベースのコンディションを整えてやることでビックリするくらい弾きやすくなったりしますよ。

弦高を下げる

弦高って、高ければ高いほど弦を押さえるのに力が要ります。逆に弦高を低くしてやれば弦とフレットの隙間が狭くなるので、少しの力で押さえられるようになります。

買ったばっかりのベース、特に初心者向けの値段が安めなものは、最初にきちんとセッティングされてない場合も多いんです。

弦高は、

・ナットの溝
・ブリッジサドルの高さ
・ネック反り具合
・ネックの仕込み角度

など、トータルで決まってくるので、全てを自分で調整するのはハッキリ言って無謀。楽器屋さんに任せた方が賢明です。

ただ、ブリッジサドルの調整くらいなら初心者さんでもできると思うので、「やってみよう」って方は下記の記事を参考にしてみてください。

ちなみにベースの弦高は1弦で1.7mm、4弦で2.0mmくらいが標準。

自分の楽器の弦高を調べるときは、12フレット上で弦とフレットの隙間を測ってみてくださいね。

弦のゲージ(太さ)や材質を変える

弦はゲージ(太さ)によって押さえ心地がかなり変わります。

早い話、太くなるほどどテンションは強くなり、細くなるほどテンションが弱くなって押弦しやすくなるんですね。

一般的には、

・ライトゲージ(細め)
・ミディアムゲージ(普通)
・ヘビーゲージ(太め)

に大別されてるんですが、弦で有名なダダリオでは太さだけでもなんと7種類くらいのラインナップがあります。

で、標準準的なミディアムゲージの太さはというと、

1弦:0.45
2弦:0.65
3弦:0.85
4弦:1.05

これくらいです。

これを1サイズ細い、

1弦:0.40
2弦:0.60
3弦:0.80
4弦:1.00

とかにするだけでもグッと押さえやすくなります。

弦の太さはナットの溝との関係があるので、ベースを買ったときに張ってた弦よりも極端に違ったサイズのものに交換するのは好ましくないんですが、プラマイ0.05くらいならほとんど影響はないので大丈夫です。

あと、材質については主にニッケルとステンレスの2種類があって、ステンレスよりもニッケルの方が少し柔らかめです。

なので押さえると指が痛いって人はニッケル弦をおすすめします。

ショートスケールのベースを使う

弦が押さえづらい原因の一つとして、フレット間が広すぎるというのがあります。

ジャズベやプレベをはじめとするエレキベースは元々は海外で開発されたもの。外人さん向けに設計されているので一般的な日本人だと手や指が届きにくいのも当然っちゃ当然なんですよね。

一般的なベースは「レギュラースケール」ですが、もう少しスケールが短めの「ショートスケール」や「ミディアムスケール」といったモデルもあります。

これだとフレット間が少し狭くなりますし、ネック自体も短くなるのでローポジションが近くなって弾きやすくなります。

もし次回買い換える時には選択肢の一つに加えてみてもいいんじゃないでしょうか。

ストラップを長さを調整してみる

ストラップの長さで弾きやすさってずいぶん変わるんです。

長くすると単純にベース本体が遠ざかるため弾きにくくはなるんですが、ベースを立てて構える事ができるので、ヘッドを自分の近くに持ってこれてローポジションが押さえやすくなります。

逆に短くするとハイポジションは弾きやすいけど、ローポジションは左手が伸びて押さえにくくなります。

「押さえづらい」「指が届かない」っていうのはローポジションの時の方が多いと思うので、そういった意味ではストラップを長めにしてベースを立て気味にするのも一つの方法。

まあ見た目の問題もあるので、そのあたりは鏡を見ながら妥協点を見つけてください。

あと、座って弾くときはベースを下げることができないんで、なるべく家でも立って弾くようにしておくと本番の時と練習の時のギャップ少なくなります。

まとめ

弦が押さえにくい・押さえられない、というときの原因と対策をまとめておきます。

■弦を押さえる力が足りない(指の力が弱い)

・弦はできるだけフレット寄りを押さえる
・指先を少し寝かせる
・あいてる指でサポートする
・指のトレーニングをする

■指が届かない(指の長さが短い)
・ネックを握り込まない

■指が開かない・広がらない(柔軟性がない)
・ストレッチする

■弦高が高い
・弦高を低くする

■弦のゲージ(太さ)や材質による違い
・細めのスチール弦に交換する

■ベースが体のサイズと合ってない
・ミディアムスケールかショートスケールがいいかも

■ストラップの長さを調整してみる
・長めにした方がローポジションは弾きやすくなる

ボクもそんなに手が大きい方じゃないし、小指なんて絶望的に短いです。

「もっと指が長かったら」って思ったことなんて何度もありますが、こればっかりはどうしようもないですしね。

でも諸々の対策をすることで弾きやすさ・押さえやすさはかなり改善されてます。

あとは「慣れ」ですね。ずっと弾き続けてるとあまり力を入れずに押さえるコツみたいなのもわかってきます。

あきらめずに頑張りましょう!

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