ベースを始めるにあたり、手が小さい・指が短いなどで悩んでる方、結構多いんじゃないでしょうか?
確かにベースって ギターと比べるとネックは長いし弦は太いので運指は大変。でも大丈夫。工夫次第でなんとでもなります。
今回は 手が小さい人・指が短い人でもスムーズにベースを弾きこなせるようになるための方法をご紹介したいと思います。
ベースって手が小さい人には向いてないの?
ベースってデカイですよね。ボクも一般成人男性としては手が小さめなんで(つーか指が短い。。。)フレーズによっては運指がキツイんです。
もっと指が長かったらと天を仰いだこと数しれず。
ベースだけじゃなくピアノだって同じで、手が小さいとオクターブが押さえられなかったりするので、そりゃあ大きい方が有利なのは間違いない。
でもピアノなんて小学生でも弾いてるし、大人より演奏が上手い子供なんていっぱいいます。
こういうの見ると「もっと手が大きかったら」なんてとても言えない・・・
指が短い人でもベースを弾きこなすための工夫
手が小さいというハンディを克服するにはそれなりに工夫が必要。逆にいえば工夫次第でなんとかなる部分でもあります。
物理的な対策や 負担を少なくする運指など、楽に弾くための方法は色々あります。
順番に見て行きましょう。
ショートスケールかミディアムスケールのベースを使う
これからベースを買おうって人にはショートスケールかミディアムスケールという選択肢があります。もう買っちゃった人はゴメンナサイ。
ショートスケールやミディアムスケールは一般のロングスケールに比べてネックが短いから弾きやすいんですよね。指を長くできないならベースを短くしてしまえ という単純な発想。
「いやでも低音が・・・」なんて心配する方もいると思うんですけど、実際はそんなに変わらないです。
先ほどのYouTube動画で登場したキッズバンドのベースの彼もショートスケールを使用してますが、ちゃんと低音は鳴ってるし、それどころか5:40~くらいからのベースソロなんか聴くと、なかなかいい音してます。
ショートスケールとミディアムスケールのメリットについては以前詳しく記事にしていますのでよろしければどうぞ。
ネックの細いタイプのベースを使う
どうしてもショートスケールを使うのは抵抗があるって場合は、せめてネックの細いベースを選ぶようにしましょう。
ジャズベとプレベでいえば、ジャズベのほうがネックが細くて少し薄いんです。
ほんの数ミリなんだけど、握ったときの感覚はかかなり違います。普段ジャズベ弾いてて、たまにプレベやスティングレイ弾くと「太っと」って思いますもん。
さらに同じジャズベタイプでもメーカーによってシェイプが違うので、実際にお店などで触って比較してみるのがベター。
ベースを持つ位置を調整する
ストラップの長さによってベースを構える位置は変わてくるんですが、高めにするとどうしても1フレットが遠くなってしまいます。
こうなるとローポジションを押さえるとき手が伸びきってしまって力も入りづらい。当然スムーズな運指はできないし手首にも負担がかかるんですね。
持つ位置を低めにすることで1フレットが近くなって弾きやすくなります。
ただ、あまりストラップを長くしすぎると今度は右手が伸びきってしまって そればはそれでピッキングしにくくなるので、ちょうどいいバランスを探すのが大事。
弦高を低めに調整する
弦高というのは想像している以上に弾きやすさに影響します。
もし今使ってるベースの弦高が高いと感じているなら、低めに調整し直すことをおすすめします。押弦がラクになればそれだけ指にかかる負担が減ります。
自力で調整してみるのもいいですが、弦高はブリッジやネックなどいろんな要素が絡んでいるので、自信がない方は信頼できるお店でやってもらいましょう。
運指がキツくない曲を選ぶ
プロのスタジオミュージシャンならいざ知らず、我々アマチュアの場合、演奏する曲は自分で選べます。つまり無理して弾けない曲を選ぶ必要はないわけです。
もちろん、難しい曲に挑戦するっていうのは上達のためにも必要なことですし、弾けるようになった時の達成感っていうのはあります。
だけど難しいことをたどたどしく演奏するよりも、簡単な曲を余裕を持って演奏する方がカッコイイなんてのはよくあること。
少ない音数でしっかりとグルーブ感を出せるベーシストって、めっちゃカッコイイと思いません?
それに、無理しすぎて指や手首のスジを痛めてしまうと本末転倒ですしね。
運指やベースラインを変える
とはいえ、バンドで「この曲やろう」ってなったとき、「いや、指がキツイんで・・」とは言いにくいのも確か。
そんな時は運指を変えてしまうというのも一つの方法です。
そもそもタブ譜なんてのは運指に関しては超テキトーなので、自分で弾きやすいポジションに置き換えて弾くのは全然OK。
もっと言ってしまえば譜面通りに弾く必要もないわけで、ベースラインのパターンそのものを自分なりに変えてしまうというのもアリ。
ベースを弾くときは3フレット4フィンガー奏法で
エレベの運指は4フレット4フィンガーが基本。つまり4フレット分を4本の指でカバーする弾き方ですね。たとえば、
4弦3F…人
4弦4F…中
4弦5F…薬
4弦6F…小
という感じ。
でもこれだと指の開きがキツイ。ということで運指を楽にするために3フレット4フィンガーという奏法を使います。
これは3フレットを4本の指でカバーする弾き方で、使う指は 人指し指・中指・小指の3本。薬指は小指か中指のサポート役になります。
特に小指は力が弱いから薬指に手伝ってもらう感じですね。
これは元々コントラバス(ウッドベース)で標準的に使われてる弾き方です。
手の大きな外国人にとっても あの巨大なネック、しかも半端ないテンションの弦で4フレット分 指を広げて弦を押さえるのはさすがに無理があるんでしょうね。
エレキベースはコントラバスほどデカくないし 押弦にもそれほど力は必要ないんだけど、手が小さな人はこの3フレット4フィンガーの押さえ方を積極的に取り入れることで弾きづらいフレーズが弾きやすくなるってわけ。
ただ、ストレッチが楽になる分、指の動きは忙しくなります。
4弦3F…人
4弦4F…人
4弦5F…中
4弦6F…小+(薬)
もしくは
4弦3F…中
4弦4F…小+(薬)
3弦0F…開放
3弦1F…人
といった具合。
コツとしては開放弦を最大限に利用すること。かなり手の負担が減ります。
ただ、これはあくまで運指方法1つのというだけで、いつでもこう弾かないとダメなわけじゃないです。指を広げづらいローボジションでは有効だけど、フレット間隔が狭いハイポジションだとかえって弾きづらいってこともあるので、そこは臨機応変に使い分けるのがベター。
あと、指のストレッチ運動として あえて4フレット4フィンガーで練習するというのはOK。
手が小さい人でもベースを弾きこなす方法:まとめ
「ベース始めたいけど、手がちっちゃいから無理」なんてことはないです。工夫すれば手が小さくても絶対に弾けるようになります。
以下、まとめておきます。
・ネックの細いタイプのベースを使う
・ベースを持つ位置を調整する
・運指がキツくない曲を選ぶ
・運指やベースラインを変える
・3フレット4フィンガー奏法を使う
諦めないでチャレンジしてみてくださいね。
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