ギターやベースを始めたばかりの頃って、まずチューニングでつまづきがち。
「やり方がわからない」
「何かうまくいかない」
「全然合わないんだけど」
などなど。
チューニングの方法はいろいろありますが、チューナーを使うのが一般的。
「いや、そのチューナーの使い方自体がわからないんだよ」って方、安心してください。
今回はチューナーを使ったベースのチューニングの方法を初心者さん向けに図解入りでわかりやすくご紹介したいと思います。
使い方の基本とコツさえわかってしまえば簡単ですよ。
ベースのチューニングのやり方 チューナーを使えば簡単!
今更ですが、やっぱチューナーって便利です。
チューナーがあれば、
- 周りの音がうるさい場合でも目で見て確かめられる
- 半音下げや1音下げ、ドロップD、などの変則チューニングも簡単
- オクターブチューニングをする場合も便利
- ライブ中のチューニングチェクも音を出さずにできる
- 多弦ベースでも楽ちん
などなど。メリットいっぱい。
あと、耳ってたまに音を錯覚するんですよね。
同じ音程のはずなのに音色が変わると違って聴こえたり、同じ音をずっと聴いてるとよくわかんなくなっちゃうことってあるんです。
でもチューナーなら目で確かめられるので、高いのか低いのか 合ってるのかズレてるのか一目瞭然。
よく「初心者がチューナーなんて使ったら音感が育たない。まずは耳で合わせられるようにすべき」って意見もあるけど、それ言ったらキーボードのようなチューニングが必要ない鍵盤楽器の人はみんな音感育たないって事になっちゃう。
それよりも何よりもまずはチューニングを完成させ、楽器を弾いて楽しめる状態を早く作り上げる事のほうが大事。チューナーを使わないで耳で合わせられるようになるのはその後でも大丈夫。
ベース弾く前にチューニングで挫折、なんて事になったらナンノコッチャですからね。
ベースチューナーの使い方
チューニングに必要なもの。
- ベース
- チューナー
- シールド(ケーブル・コード)
これだけ。ベースアンプとかがあればベターだけど、無くても大丈夫。
チューナーの種類としては、
- ラック型
- ペダル型(エフェクターみたいな足元に置くタイプ)
- カード型
- クリップ型
などいろいろあります。
今回はコルグ(KORG)のGA-40っていうやつを使って説明してますが、基本的な使い方はどれも大体同じ。
では早速いってみましょう。
ベース本体とチューナーをシールドでつなぐ
まずはベースのジャック(穴が開いてる部分)にシールドを差し込む。ジャックの位置はベースによって違います。
次に、シールドのもう片側をチューナーのINPUT端子に差し込みます。
シールドの先端は真っ直ぐなものとL型になってるものがあるけど、形が違うだけなのでどちらを接続してもOK。
チューナーの電源を入れる
ギター/ベースの切り替えがある場合はベースモードにしておく。
ベース本体のボリュームを上げる
どれがボリュームかわからないときは、とりあえず全部のツマミを時計回りに全開。
弦を弾いてみる
右手の指で 一番太い4弦の開放をボーーーンと弾いてみます。どの指でもOKだけど親指がやりやすいかも。
「開放」っていうのは左手でどの弦も押さえてない状態のこと。
このとき他の弦が鳴っちゃうと音が認識されづらくなるので、あいてる指で3~1弦を触って音が出ないようにしておきます。
音をのばしたままの状態で、左手でペグをグイと回して合わせていきましょう。
ペグを回す方向って?
ペグは時計と反対回りに回すことで弦が張って音が高くなっていきます。緩めるときは時計回り。
(まれに古いフェンダーとか逆巻きのやつもある)
とりあえず少し回してみて、チューナーのメーターがちゃんと動いているようであればOK.。
「いつまでたっても全然動かない!」というときは弦の巻が足りなすぎてチューナーが反応できていないか、ベースのボリュームを絞ったままという可能性があります。(初心者チューニングあるある)
チューナーの針が反応する事確認したら、いよいよ音を合わせていきます。
正確にチューニングしていく
まずは一番太い4弦から合わせまていきましょう。4弦開放の音は「4E」です。
(5弦ベースの場合も、今回は4弦から合わせてみてください)
チューナーのメーターの針が真ん中に来るように合わせます。
チューナーの種類によっては音を出してからが反応するまでに1~2秒くらいかかるものもあるので、あせらずに。
目的の音よりも上がりすぎてしまった場合はペグを逆方向に回して弦を緩めます。
弦を緩めるときは一旦多めに下げて、巻き上げていく過程で音を合わせるのがコツ。
こんなふうにメーターがピタっと中央の位置にきたときが合ってる状態。
残りの弦も合わせてみよう
全て解放弦で合わせていきます。
- 5弦→LB(シ)※5弦ベースの場合のみ
- 4弦→4E(ミ)※前章で合わせ済み
- 3弦→3A(ラ)
- 2弦→2D(レ)
- 1弦→1G(ソ)
これが一般的なレギュラーチューニング。
チューナーの画面に「4E」とか「3A」とか表示されてるのは「4弦のE」「3弦のA」って意味です。
数字は弦、アルファベットは音名というわけ。ちなみに「LB」はローB、つまり「5弦のB」。
「EとかAとかよくわからん」って難しく感じるかもしれないですが、音自体は、
→C→D→E→F→G→A→B→C→
というふうにアルファベット順に循環してるんです。
正確にはこの間に♯(シャープ)や♭(フラット)が入るけど、今回は必要ないんで割愛。
4弦から順番に合わせていって、最後の1弦が終わったら更にもう一度4弦から確認。
すると、さっき合わせたはずなのになぜかズレてることがあります。
これは弦が伸びたか、弦の張力でネックの状態が変化したことが原因。特に新しい弦の場合はすぐに伸びるので、安定するまでチューニングを繰り返してください。
ドレミファソラシドを弾いてみる
チューニングが終わったら本当に合ってるかどうか「ドレミファソラシド」を弾いて確認しておきましょう。生音でも聞き取れるはずです。
ポジションはこんな感じ。
ドレミファソラシド
(CDEFGABC)
図を見てわかる通り「ド」の音は3弦の3フレット(3F)なんだけど、実際に押さえるのは2フレットと3フレットの間。
ここを押さえることで弦を3フレットに押し付けてるわけです。
聴き覚えのある「ドレミファソラシド」になっていたら無事チューニング完了。
もし極端に違ってたら何かが間違ってるので、一旦落ち着いてもう一度最初からやり直してみてくださいね。
アンプで音を聴きながらチューニングする場合のつなぎかた
ベースとチューナをつなぐだけでチューニングは可能ですが、実際に音を確かめながら合わせたいって場合はアンプに接続してみましょう。
つなぎ方は簡単。まずシールドを2本用意します。
ベースをアンプのINPUTにつないだ後、OUTPUTとチューナーを接続。これだけ。
OUTPUT端子の理想はチューナーアウトだけどヘッドホン・スピーカーアウト・Sendなどでも可。
もし使えるOUTPUT端子が無い場合、ベースとアンプの間にチューナーを挟んでもOK。
ベース→チューナー→アンプ、といった感じ。
ただしライブでこのつなぎ方はやっちゃだめです。音の劣化(音痩せ)が気になるし、チューナーのトラブルで音が出なくなったら最悪なので。
ベースチューナーを使ったチューニング方法:まとめ
お疲れさまでした。
最近のチューナーは値段が安いわりに精度はいいですし、メトロノーム機能や音叉機能が付いてたりと多機能。一つ持っておくと重宝します。
ただ、チューナーに依存しすぎると もしもの時に困るので、耳で合わせるやり方も知っておくにこした事はないですが、それは次のステップということで。
何にせよチューニングが決まらないとベースの練習自体も出来ないので、初心者の方は少しでも早く弾ける状態にもっていきましょう。
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