ベースのブリッジの種類について

ベースのブリッジの種類 ベースの種類・パーツ

ベースのブリッジというパーツは、デザインや弾きごこち、音質などを左右する需要なアイテム。

弦と固定するというという比較的シンプルな役割ですが、そこには各メーカーのアイデアやこだわりがぎっしり詰まっています。

今回はその代表的なブリッジをご紹介していきたいと思います。

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ベースのブリッジの種類

ブリッジの種類を紹介をする前に、ブリッジのパーツについて説明しておきます。

ブリッジを構成している主な部品は2つ、プレート(テールーピース)サドル(コマ)です、

ボディに直接固定されてるブリッジの本体部分がプレート。

そのプレートの上にある、弦が乗っかる部分をサドルと言います。

ネジを調節することでサドルを前後や上下に動かすことができ、それによってオクターブチューニングしたり、弦の高さを変えることができたりするんですね。

基本的にプレートとサドルは1セットですが、中には別々に分離して取り付けるタイプのものもあります。

それでは、順番に見ていきましょう。

フェンダー スタイル

エレキベースの創設者レオ・フェンダーが考案した もっとも基本的なスタイルのブリッジです。

L字に曲げられたプレートが5本のネジでボディに固定されていて、サドルから伸びる1本のネジによってサドルが支えられています。

このネジによってサドルを前後させることができるんですね、

さらにサドル自体にも2本の小さなネジが取り付けられていて、これを回すことでサドルの高さを上下させることができます。

オールドスタイルのフェンダーは、スパイラルブリッジっていう、サドル部分がネジのようなギザギザな形状なんですが、これだと弦を乗せる位置が決まりにくいため、のちにサドルのセンターに溝が彫られたデザインのものに変更になっています。

ニューフェンダー スタイル

そんな実によくできたフェンダーブリッジですが、時代とともに新しいデザインのものが発表されています。

これは後に一世を風靡するバダスとよく似た仕組みとなっています。

オールドタイプとの大きな違いは、全体の質量が増したことと、サドルが左右に触れないよう、前後する際の溝が設けられたこと。

これによって、より正確な調整が可能となっています。

ただ、確かに改良されてはいるんですが、デザインがねー、ちょっと。

正直、機能的には旧型で全然問題ないし、ブリッジを変えると音が良くなるってのもちょっと疑問符がつくし・・・

と言うのも、フェンダーが販売するギターやベースの大半は、今でも旧タイプのブリッジが搭載されてるんですよね。

もし音が良くなるんだったら、職人気質なフェンダーなら全てニュータイプに切り替えていてみ不思議ではないんですが、そうしないってことはそれほど音に影響しないんじゃないかなって気もするし。

シャーラー スタイル

シャーラー社からもたくさんのブリッジが発売されてますが、その中でも代表的なモデルがこちら。

プレートにサドル用の2本の溝が彫られています。この溝にサドルの高さを調節するネジが入り込み、左右にずれにくくしてるんですね。

さらにサドルの弦を受ける部分が小さな車輪のような形状をしていて、左右に動かせるようになってます。つまり弦間を調整できるってことですね。

弦間ピッチは弾き心地にかなり影響するので、人によってはありがたい機能かもしれません。

プレートを3本のネジでボディに固定するタイプなので、フェンダーとの互換性はありません。

交換する際は新たに穴を開け直すなどの加工が必要になってくるので注意してくださいね。

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ゴトー スタイル

日本が誇る弦楽器部品メーカーの老舗、GOTOH(ゴトー)

その精度の高さと仕上げの良さから、世界中の楽器メーカーで採用されています。ボクも個人的に大好きな会社です。

そのゴトーが放つ進化系ブリッジがの404SJ-4。

こちらもサドルの動きをガイドする溝がプレート側に掘られています。シャーラーのような2本ではなく1本溝。

ここまではまあ当たり前の機能なんですが、すごいのはベースの弦が引っ掛け式になっているところ。

つまり弦を交換する際、ブリッジの穴に通さなくていいんです。古い弦をズルズル引っこ抜かなくてもいいんです。

単純な発想ですが、想像している以上に弦交換を楽にしてくれる 実にすばらしいアイデアです。

もう一つの特徴は、弦を裏通しするための穴がプレートに開けられてるってところ。

裏通し用の穴は弦の折れ曲りの負担を減らすよう、テーパー加工が施されてます。

こういった気遣い、ステキ♪

このプレートにはフェンダー同様5つのネジ穴が開いていて、それに加え上部にも2つのネジ穴が追加されてます。

浮き防止用の穴らしいんですが、使ってないて人もいますので、絶対に必要なのかどうかは不明。

ただ、万が一ってこともありますので、フェンダーのブリッジから交換する場合は新たに穴を開ける覚悟が必要です。

あと、裏通し仕様にするのであれば専用の加工をしないといけないので、リペアショプなどにお願いしましょう。

バダス スタイル

バダス2びベースブリッジ
BADASS BASS ll

これがあの一世を風靡したというブリッジ、BADDAS BASS ll (バダス)です。

構造的にはプレート面に凹の溝が彫ってあり、そこにサドルの凸型が噛み合うことで左右のブレをなくすというもの。

今でこそ目新しさは感じないですが、当時はそのハードなイメージのデザインはかなりインパクトがありました。

サドルに弦が乗る溝は無く、そのままでも大丈夫だそうなんですが、後に溝付つきに変更されました。

それにしてもメチャクチャ流行りました。

マーカス・ミラーがつけてるってこともあって「あのサウンドの秘訣はブリッジにあるらしい」「スラップするならバダス」といった噂でもちきり。

フェンダーのリプレスメントパーツとして使えたのが大きかったのかもしれませんが、当時は猫も杓子もバダスって感じでした。

そんなバダスですが、残念ながら現在は販売しておらず入手困難な状態です、

ベースブのリッジの違い:まとめ

代表的なブリッジをいくつか紹介して来ました。

この他にも、各メーカー趣向を凝らしたものがたくさんあります。

中には相当変わったデザインのものや面白いアイデアのものもありますが、市販のベースに取り付けられているブリッジの大半は、最初にご紹介したフェンダータイプを進化させたものです。

初期のフェンダーのブリッジなんて鉄板を曲げただけですが、それでも必要十分ですし、今でも多くのユーザーから支持され続けています。

いかにフェンダーが開発したブリッジの構造が理にかなっているかってことですね。

それではまた。

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